商品をインターネット上でユーザーに販売するECサイトは、年々需要が高まっている存在のひとつです。あわせて「広告の出稿」「SNSプロモーション」「インフルエンサーマーケティング」などを利用して、ECサイトの認知度を高めるケースも増加傾向にあります。
なかでも、ECサイト向けの集客方法として効果的な施策のひとつが「SEO対策」です。ECサイト向けのSEO対策をすれば、商品名やカテゴリに強い関心のあるユーザーを引き入れて、PV数向上から利益の増加まで幅広いメリットを見込めます。
この記事では、ECサイト向けのSEO対策とはなにか、ECサイトでSEO対策を行うべき理由から、取り入れたい施策まで徹底解説します。
ECサイト向けSEO対策で「記事経由の売上2倍」「検索流入数2000%増加」「ビッグキーワードで検索1位」といった実績を持つマスドライバーより事例を添えて解説しますので、ぜひご参照ください。
- 海外市場を開拓したいが手法が分からない
- Webマーケティングのノウハウに自信がない
- SEO対策をしてもいまいち成果が出ない
そのようなお悩みは株式会社マスドライバーにお任せください!売上アップにこだわるWebマーケティング支援によって、課題解決と事業成長まで徹底伴走します。
SEOとは
SEOとは、ECサイトを検索結果で上位表示させるための対策です。具体的には「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略で、WebサイトがGoogleなどの検索エンジンで、より多くの人に見つけてもらえるように工夫する取り組みを指します。
検索結果にECサイトが上位表示されることで、より多くの人がサイトにアクセスしやすくなります。日本国内では「Google」と「Yahoo!」が主要ですが、Yahoo!はGoogle検索を採用しているため、実質的にはGoogleのガイドラインに沿ったSEO対策が求められています。
ECサイトでSEO対策を行うべき理由
昨今では、BtoB/BtoCを問わずECサイトの市場規模が拡大傾向にあり、今後も市場は成長すると見込まれています。令和5年の日本国内のBtoC-ECを見ると前年比から9.23%増と、流行感染症によってサービス分野が大きな影響を受けた2020年を除いて、安定して市場が成長していると分かります。
しかし、成長し続けるEC市場で認知度を高めて競合との競争を勝ち抜くには、ブランドの認知度向上施策と安定した集客が不可欠です。
そこで、SEO対策をECサイトに施す企業が増加傾向にあります。一般的な広告手法に比べて、以下のようなメリットを期待できるのがSEO対策をECサイトで行うべき理由です。
- 費用対効果が高い:広告とは異なり、SEO対策は自然検索からの流入を狙うため、長期的に見ると費用を抑えながら集客効果を高められる
- 持続的な集客:SEO対策で上位表示を獲得できれば、広告のように配信停止後に集客力が落ちる心配なく、継続的にサイトへのアクセスが見込める
- ユーザーの信頼獲得:検索結果の上位に表示されることで、ユーザーからの信頼感やブランドイメージ向上に繋がる
ECサイトでは「CM」「Web広告」「SNS」などさまざまなプロモーション方法がある一方で、配信終了後に集客力が落ちてしまったり、費用がかさんでしまったりする課題が残ります。
一方で、GoogleはWeb全体トラフィックの50%以上を獲得しているともされています。ECサイトのSEO対策で検索上位を獲得すれば多くの流入を見込めるため、長期的に安定した集客&ブランド成長を目指すECサイトにとって、SEO対策は非常に有効な手段です。
そのため、ECサイトの認知度向上や売上アップを図るためにも、一般的な広告に加えて「SEO対策」をセットで実施して相乗効果を生み出す企業が多くなっています。
ECサイトの商品詳細ページで取り入れたいSEO対策
ECサイトの成功には、商品ページとカテゴリページのSEO対策が不可欠です。どちらのページも、ECサイトへのアクセスと売上の大部分を占めるため、検索エンジンに正しく認識されるように最適化する必要があります。
商品ページで取り入れたいSEO対策としては以下のようなポイントが挙げられます。
- タイトルは具体的かつキーワードを含めて記載
- 商品説明はオリジナル要素を付与
- 商品の口コミ・レビューの評価と構造化データ機能を搭載
- 商品画像のalt属性を記述して最適化
タイトルは具体的かつキーワードを含めて記載
タイトル(titleタグ)には、具体的かつキーワードを含める取り組みが重要です。ECサイトの商品ページに限らず、あらゆるWebサイトのSEO対策で欠かせません。
titleタグにキーワードを含めれば、「検索エンジンがページの内容を理解しやすくなる」「ユーザーが求める情報を見つけやすい」といったメリットもあり、クリック数の向上を見込めます。
たとえば、Amazon内で「モバイルバッテリー 薄型 10000mAh」と調べると、キーワードを含んだ動的な商品一覧ページがtitleタグとして出力されます。そのため、商品一覧ページがそのまま検索キーワードの意図を満たし、検索結果に表示される仕組みです。
大手ECモールでは、このような検索ワードに対応したカテゴリページを生成することで、titleタグにキーワードを含ませてSEO効果を高める施策を取り入れています。
ただし、すでに顧客ニーズを満たせるAmazonや楽天などの大手ECサイトがある背景もあり、単にtitleタグを自動生成する仕組みを取り入れただけでは、検索上位を獲得するのは難しくなっています。
商品説明はオリジナル要素を付与
ECサイトでメーカーから商品を仕入れて販売する場合、商品ページの説明文はオリジナル要素を付与したものがベストです。
メーカーが提供する説明文をそのまま使用すると、他のサイトと同じ内容になってしまい、重複コンテンツとみなされる可能性があります。Googleが重複コンテンツを低品質と判断し、ペナルティで検索順位が下がってしまう可能性も否定できません。
ペナルティを避けるだけでなく、SEO効果を高めるためには、独自の視点で商品を紹介するオリジナルの説明文を作成することが重要です。言い換えれば、オリジナルで質の高いコンテンツはGoogleから高く評価され、検索結果で上位表示される可能性が高まります。
- メーカーの説明文に加えて、実際に商品を使った感想やレビューを掲載する
- 商品の使用シーンやターゲット層を具体的に説明する
- 商品の特徴を分かりやすく比較する
- サイズ感や素材感など、詳細な情報を追加する
商品の口コミ・レビューの評価と構造化データ機能を搭載
ECサイトにおける口コミは、SEO対策に大きな効果を発揮します。ECサイトごとに掲載される口コミは、独自性の高いコンテンツとしてGoogleに高く評価されるため、SEO対策として優れた施策のひとつです。
- 独自コンテンツとして評価される:メーカー提供の情報とは異なり、ユーザーが実際に商品を使用した感想や評価は、ECサイト独自の貴重なコンテンツとなる
- ユーザーの滞在時間が延びる:多くのユーザーは購入前に口コミを参考にするため、口コミを読むことでサイト滞在時間が長くなった結果、サイトへの関心が高いと判断してGoogleからの評価が高まる
- ユーザーエンゲージメントを高める:口コミは、ユーザーとサイトの相互作用を生み出す効果がある。ユーザーは口コミを参考にしたり、自ら口コミを投稿したりすることで、サイトへの愛着や信頼感が高まる
- 購買意欲を高める:良い口コミは、商品の魅力を伝え、ユーザーの購買意欲を高める
ECサイトにおける口コミはSEO対策だけでなく、ユーザーの購買行動にも大きく影響します。そのため、ECサイトに口コミ機能を導入し、ユーザーが積極的に口コミを投稿しやすい環境を作る取り組みは必須です。ECサイトのSEO効果を高め、売上アップを見込めます。
また、この口コミを「構造化データ」として出力するSEO対策も重要です。構造化データを活用すれば、検索結果に商品情報やレビュー数を表示(リッチリザルト化)できるほか、検索エンジンへ理解を促しやすいため、自然検索からのユーザー流入数がアップする効果を期待できます。
商品画像のalt属性を記述して最適化
ECサイトの商品画像には、alt属性を設定するのも大切なSEO対策のひとつです。alt属性とは、画像の内容を説明するテキストを指します。alt属性は、画像を認識できない検索エンジンのクローラーに、画像が何であるかを伝える役割を果たします。
万が一画像が表示できない環境下でも、それが何であるかをテキストとして補足説明することで、ユーザーの理解を促せる機能です。
alt属性を設定することで、「Googleの画像検索で表示される」「画像の内容をクローラーに正しく伝えられる」「ページのSEO効果を間接的に高める」といったメリットがあります。
<img src=”挿入画像のURL” alt=”画像の内容説明”>
また、画像サイズや拡張子の最適化も重要なSEO対策のひとつです。サイズの大きな画像はページの読み込み速度を遅くし、ユーザーの離脱に繋がる可能性があります。特に、多くの画像を取り扱うECサイトでは、画像一つひとつが積み重なりサーバーに負荷をかけます。
読み込み速度が遅くなると、ページを読み込む前にユーザーが離脱してしまい、その行動がSEOに大きな悪影響を与えてしまうのも事実です。そのため、ECサイト向けのSEO対策では、ユーザー体験を改善するために商品ページを読み込みやすくする必要があります。
ECサイトの内部SEO対策とは
内部SEOとは、ECサイトの中身を改善して検索エンジンに評価されやすくするSEO対策のことです。内部SEOで基礎を固めることで、検索エンジンからの評価を高め、安定したアクセスを獲得しやすくなります。
具体的には、以下の2点を満たせるようECサイト内を改善することが内部SEO対策として重要です。
- クローラーが巡回できるよう改善
- 検索結果に表示されるよう改善
- 表示速度高めてユーザー体験を改善
【クロール施策】クローラーが巡回できるよう改善
クローラーはWebサイトを巡回し、情報を収集することで、検索結果に表示するページを決定します。つまり、クローラーが巡回できないECサイトは検索結果に表示されません。サイトの内容を正しく理解してもらうためにも、クローラーが巡回できるよう取り組むことが大切です。
クロール施策としては、以下の要素が挙げられます。
- サイトマップを発行する
- キーワードとなるタグを埋め込む
- サイトの階層構造を最適化する
- パンくずリストを設置する
- robots.txtでクロールを拒否する
- 内部リンクを設置する
サイトマップを発行する
検索エンジンに構成を伝える「サイトマップ(xml)」を作成し、「Google Search Console」へ登録します。サイトマップを発行すれば、クローラーにサイト全体の構造を伝えて、効率的に巡回を促せるのがポイントです。
小規模なブログサイトなどではサイトマップを用いずとも問題ありませんが、特にページ数が膨大になるECサイトでは、サイトマップの作成が必須です。なお、サイトマップには「クローラー向け(xml)/ユーザー向け(html)」の2種類があります。
キーワードとなるタグを埋め込む
各ページに適切なキーワードを含むタイトルタグや見出しタグを設定することで、クローラーがページの内容を理解しやすくなります。ECサイトでどのような商品カテゴリを取り扱っているかを把握できるため、特定クエリで検索上位を獲得しやすくなるのがポイントです。
言い換えると、キーワードやタグを適切に設定しなければ、どれだけクローラーが巡回しても正しくサイト構造が認識されることはありません。
サイトの階層構造を最適化する
サイトの階層構造をシンプルにすることで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなります。ユーザーにとっても、目的のページにたどり着きやすくなるため、離脱率の減少に繋がります。
また、分かりやすいサイト構造は、ユーザー向け施策としても有用です。ECサイトはクリック数(タップ数)が増えるほど転換率が下がる傾向にあり、複雑なサイト構造はユーザー離脱を招きかねません。
数タップで目当ての商品を購入できるよう、構造・デザインを最適化する取り組みが大切です。
パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、ユーザーが現在どのページにいるのかを視覚的に示す仕組みを指します。クローラーもサイトの階層構造を理解するのに役立つため、巡回を促せます。
robots.txtでクロールを拒否する
robots.txtとは、クローラーに対してアクセスするページを制限できるファイルです。より重要度の高いページなどにクロールを優先させやすいため、重要なコンテンツに対してのクロールを促しやすくなります。
内部リンクを設置する
サイト内の関連ページ同士を内部リンクで繋ぐことで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなります。また、ユーザーのサイト内回遊を促進し、回遊率向上に繋がるのもポイントです。
さらに、内部リンクはコンテンツ同士の価値を高める効果も期待できます。ユーザーにとって有用な導線を設ければ、SEO対策としてサイト評価も高まりやすくなるのがメリットです。
そのため、ECサイトでは適宜役立つコンテンツ・関連性のあるコンテンツへ内部リンクの設置をおすすめします。
【インデックス施策】検索結果に表示されるよう改善
検索エンジンにECサイトをクロールさせるだけではSEO対策として不十分です。サイトの情報が正しくインデックスされなければ、検索結果に表示されることはありません。インデックスとは、検索エンジンのデータベースにサイトの情報を登録することです。
インデックス施策としては、以下の要素が挙げられます。
- URLの正規化
- 低品質なコンテンツのnoindex化
URLの正規化
同じ商品の色違いなどECサイト内に重複するコンテンツを持つページは、正規URLを指定することで検索エンジンが適切に評価できるようになり、SEO効果の向上に繋がります。必要に応じてHTMLの「canonical」タグを<head>要素内に使用して、正規URLを指定しましょう。
低品質なコンテンツのnoindex化
「Google Search Console」で低品質と判断されたページやアクセス数の少ないページは、サイト全体の評価を下げる可能性があります。そのため、流入が見込めなかったり、低品質なコンテンツだと判断されたりしたページは、適宜削除するかnoindexタグを設定することが大切です。
noindexタグを設定すると、ページがインデックスされなくなり、サイト評価に悪影響を与えていたコンテンツを除外できます。
インデックス登録されていない低品質コンテンツは、「Google Search Console>インデックス作成>ページ>クロール済み-インデックス未登録」から確認できます。内容を確認して、低品質に該当しそうな内容の薄い・品質が低いページを改善することが大切です。
または、低品質なページに「noindex」タグを設定して、低品質判定をなくし、ECサイト全般の評価を高める方法もあります。
【ユーザビリティ施策】表示速度高めてユーザー体験を改善
ECサイトにおいて、ページの表示速度はユーザー体験とSEO対策に直結する非常に重要な要素です。ページの表示が遅いと、ユーザーはストレスを感じてサイトから離脱してしまう可能性が高まります。
実際に、ECサイトの表示速度の遅さが購入を断念する理由のひとつとして挙げられています。表示に3秒以上掛かると、40%ものユーザーが離脱するとされているのも事実です。
Googleも表示速度を検索順位の決定要素として考慮しているため、ECサイトのSEO対策としても無視できません。
表示速度を低下させる主な要因としては、以下の3点が挙げられます。
- 画像サイズ
- サイト内のコード
- サーバー
なお、Googleが提供する「PageSpeed Insights」を利用することで、サイトの表示速度を数値で測定・分析できます。
画像サイズ
先述した通り、ECサイトでは画像サイズを最適化する必要があります。高画質・大容量の画像を多数使用すると、表示速度が遅くなるため、ユーザー体験が悪化してしまうのも事実です。画像の圧縮やWebPなどの軽量フォーマットへ変換する取り組みを検討しましょう
サイト内のコード
不要なJavaScriptやCSSなどのリソースは、ページの読み込みを遅らせる原因となります。使用していないリソースを削除したり、外部から読み込んでいるリソースを内部読み込みに変更するなどの対策が有効です。
サーバー
サーバーの応答速度が遅い場合は、ECサイト全体の表示速度が低下します。何度かページ遷移をすることが多いECサイトにおいて、応答速度の遅さは致命的な問題です。契約中のサーバープランなどを見直して、パフォーマンスの改善をおすすめします。
ECサイトの外部SEO対策とは
外部SEOとは、ECサイトの外側から得る評価を高めることで、検索エンジンの評価を向上させるSEO対策です。端的に言えば、他のWebサイトから「良いサイト」だと認められることで、検索エンジンからも評価が高まる施策を指します。
ECサイトにおける外部SEO対策とは、主に「外部リンクの獲得」が挙げられます。
以前は、被リンク(他のサイトから自分のサイトへのリンク)の数が多ければ多いほど、検索順位で有利になる傾向がありました。
しかし、現在ではリンクの質が重要です。どれだけ被リンクを獲得しても、質の低いリンクであれば、価値がほとんどないばかりかスパムと判断されてペナルティを受けるリスクもあります。
質の高い被リンクの特徴としては、「政府機関や公的機関など、業界で権威のあるサイト」「関連性の高いテーマのサイト」からのリンクが挙げられます。自然な形で被リンクを取得すれば、「検索順位の向上」「サイトへのアクセス増加」「ブランド認知度の向上」といった効果を期待できるのがポイントです。
そのためには、質の高いコンテンツを作成し、ユーザーにとって価値のある情報を提供する必要があります。ECサイトでは、自然と質の高い被リンクを獲得できるよう「コンテンツSEO対策」を取り入れる手法が評判です。
ECサイトのコンテンツSEO対策は集客にも効果的
商品ページやカテゴリページの最適化を行う内部SEO、被リンク獲得のための外部SEOなどさまざまな施策がありますが、ECサイトにおいて特に有効なSEO対策がコンテンツSEOです。
コンテンツSEOとは、ユーザーにとって有益なコンテンツを制作・発信することで、検索エンジンからの流入を増やす施策です。ユーザーの関心・悩みを解決したうえで商品ページへ誘導できるため、ユーザーの購買意欲を高めてCVRも向上する効果が期待できます。
- ペルソナ設定:誰に向けてコンテンツを作るのか、ターゲット層を具体的に設定
- キーワード調査:サジェストツールなどを活用し、ペルソナが検索するキーワードを洗い出す
- ニーズ分析:キーワード分析を通して、ユーザーが求める情報や抱える課題を把握する
- コンテンツ設計:分析結果に基づき、コンテンツのテーマ・構成・方向性を決定する
- ライティング:ユーザーにとって分かりやすく、有益な情報を盛り込んだコンテンツを作成する
どのようにコンテンツSEO対策をすべきか、ライティング手法については下記記事をご参照ください。
ECサイト向けSEO対策で集客・売上を高める3つのポイント
検索エンジンのランキングで上位表示され、多くのユーザーがECサイトに訪れても、商品が購入されなければ意味がありません。売上アップを実現するためには、SEO対策で掲載順位やアクセス数を増やすと同時に、サイトを訪れたユーザーを顧客に変える施策が重要です。
ここでは、ECサイトの売上を高めるためのSEO対策として、3つのポイントを解説します。
掲載順位やアクセス数だけでなく成約率も同時に高める
SEO対策は多くのユーザーをWebサイトに誘導するのが目標ですが、ECサイトでは、最終的に商品を購入してもらうことが重要です。そのため、SEO対策と並行して、サイトを訪れたユーザーが商品を購入しやすくなるような施策を行う必要があります。
具体的には、「わかりやすく魅力的な商品ページを作成する」「カゴ落ちを防いでスムーズに購入手続きに進める施策を取り入れる」「安心して顧客が利用できる環境を整える」などが挙げられます。
たとえば、商品詳細ページで特徴やメリットがわかりやすく伝わるように、高品質な画像・動画・詳細な説明を挿入する施策は必須です。加えて、カートへの追加から決済手続きをわかりやすく、スムーズに行えるような取り組みも求められます。
特に、購入に至るまで必要以上な情報入力が求められると、カゴ落ち率も高まる傾向にあります。最低限の情報だけでも購入できるようにするなど、導線を改善して成約率を高める施策が重要です。
キーワードによるニーズの違いを把握する
ECサイト向けのコンテンツSEO対策では、ユーザーがどのようなキーワードで検索しているのかを分析し、それに合ったコンテンツを作成することが重要です。
ただ「化粧水」で検索するユーザーと、「敏感肌 化粧水」で検索するユーザーでは、ニーズが異なるのは言うまでもありません。キーワードごとにニーズによる違いを把握してコンテンツを制作しなければ、どれだけSEO対策で検索上位を獲得しても、その後の購買に繋げるのは難しいのも事実です。
また、キーワードごとの傾向についても把握することが大切です。ユーザーの検索キーワードは、「クエリ」と表現され、目的ごとに「Buy(商品を買いたい)」「Go(ルートを知りたい)」「Know(やり方を知りたい)」「Do(コツを知りたい)」の4つに分けられます。
クエリごとの違いは以下のように表せます。
- Buy「化粧水 おすすめ」
- Go「(サイト名)化粧水」
- Know「化粧水 乳液 違い」
- Do「化粧水 つけるタイミング」
なかでも、ECサイトにおけるSEO対策で重要なクエリが「Buyクエリ」です。Buyクエリは購買意欲が高いユーザーが多く、成約率が高くなっています。一方で、Knowクエリはすでに何らかの商品を手にしているユーザーが多く、商品を新しく購入する可能性は低いのも事実です。
ただし、KnowクエリでECサイトへの関心を集めたり、高品質なコンテンツでユーザーからの信頼を獲得したりすることはできます。
その結果、サイト経由での直接的な売上がなくとも、次回以降の購買に繋げられるケースも。キーワードによってユーザーのニーズは異なるため、それぞれのニーズに合わせたコンテンツを作成できるよう、ニーズの深堀りによって成約率を高める効果が期待できます。
社外のリソースを活用し施策を効率化する
ECサイトにおけるSEO対策は「戦略設計」「キーワード選定」「コンテンツ作成」「効果測定」など多岐にわたる作業が必要です。作業をすべて自社で行おうとすると、時間と労力がかかり、専門的な知識も必要となります。
そこで、一部のSEO対策を専門業者に外注すれば、効率的に施策を進められるのがポイントです。専門業者に依頼すれば、より効果的なSEO対策を実施できるだけでなく、自社のリソースを他の業務に集中させられます。
その際は、ECサイトでSEO対策を実施したノウハウがあるかどうか比較検討するのをおすすめします。一般的なコンテンツSEOではなく、ECサイト向けのSEO対策はやり方が異なるため、実績のある業者に依頼するのがポイントです。
「ただの集客」で終わらず、「確かな成約」を得られる業者にECサイトのSEO対策を依頼するよう、比較検討するのをおすすめします。
ECサイト向けSEO対策で売上がアップした事例紹介
株式会社マスドライバーでは、ECサイト向けのSEO対策によって売上アップに貢献した事例が多数存在します。ここでは、その一例としてECサイトを取り扱っているクライアント様のSEO対策事例をご紹介します。
オフィスコム株式会社
オフィスコム株式会社様は、オフィス家具に特化したECサイトを運営されており、「メリットとデメリットの両方を正しく知ってもらうことが、ユーザーのメリットにつながる」としてオフィスワーカーの疑問解決に取り組むメディアも運用しています。
以前までSEO対策を依頼していたWeb制作会社より、「コンテンツ制作を一任して欲しい」とされていた背景もあり、事業者の知見を記事に盛り込んだコンテンツを制作できていませんでした。
しかし、「オフィスチェア おすすめ」のようなBuyクエリだけでなく、事業者として本当にユーザーに役立つコンテンツを提供したうえで、リーズナブルで買いやすい椅子を紹介・発信できるメディアを育てたい、と頭を悩まされていたそうです。
そこで、弊社ではメディアの閲覧数をただ上げるのではなく、メディアを使ってECサイトの売り上げを押し上げる方向性でSEO対策を実施。ご担当者様の専門的な意見を取り入れつつ、リライト記事・新規記事を適宜修正しながら追加することで、多くの「メーカー+商品名」で1ページ目を獲得できるようになりました。
現在ではビッグキーワードで検索順位1位を獲得したほか、記事経由での売上が約2倍まで伸びるなど、さまざまな成果を得られるようになりました。SEOやコンテンツに対する知見を高く評価していただいており、「もっと企画や提案をもらえたらうれしい」と嬉しいお声をいただいております。
会社名 | オフィスコム株式会社 |
施策対象商品 | オウンドメディア「オフィスのギモン」YouTube「仕事のギモン解決チャンネル」 |
提供サービス | SEO記事制作、YouTube企画/制作/運営 |
目的 | メディアの認知拡大と価値創造 |
効果 | ビッグキーワードでの高順位獲得、記事経由での売上が約2倍に |
JOGGO株式会社
JOGGO株式会社様は、革製品を取り扱ったECサイトを運営されており、バングラデシュで現地の人の雇用促進と生活工場をミッションとした社会問題の解決に取り組まれています。
設立当初はECサイトへの流入として「広告」をメインにしていましたが、気付くとクリックしない人が増加しており、CPCが悪化していく広告だけで売り続けるのは厳しいと頭を悩ませていたそうです。
そこで、弊社ではSEO対策を実現するためにメディアを制作。「皮財布」「バッグ」「レザー」などのビックキーワードを散りばめながら、さまざまなコンテンツでSEO検索の上位を狙う正攻法を進めました。
多いときでは流入数が2000%増加したほか、製品が売れにくい夏場でも平均して130%の流入数が増加。現在では「オーダーメイド 革財布」といったキーワードでの検索1位獲得に成功しています。
会社名 | JOGGO株式会社 |
施策対象商品 | 革製品全般 |
提供サービス | SEO対策、コンテンツマーケティング、動画マーケティング |
目的 | オーガニック検索によるブランド商品の購買増加 |
効果 | ビッグキーワードで検索1位、検索流入数2000%増加 |
まとめ:ECサイトは適切なSEO対策で売上をアップできる
ECサイトの市場規模は拡大を続けており、多くの競合が出現して競争が激化するなか、SEO対策は集客と売上アップに不可欠な要素となっています。効果のあるSEO対策を実施すれば、一定のユーザーを継続的に集客できるのがポイントです。
一般広告などに比べて費用対効果も優れているため、ECサイトの流入数を増やしたい場合は、SEO対策に取り組むことが大切だと言えます。そのためには、商品ページの最適化や内部対策・外部対策、コンテンツSEOなど、多角的なアプローチを行わなければなりません。
また、ただSEO対策で検索順位を上げるだけでなく、ユーザーにとって価値のある情報を提供し、購買体験を向上させる取り組みも重要です。
もし、ECサイトのSEO対策でお困りの場合は、弊社マスドライバーまでお気軽にお問い合わせください。マスドライバーは、ECサイトのSEO対策で豊富な実績を持つWebマーケティング会社です。SEO対策のプロフェッショナルが、貴社のECサイトの課題解決をサポートいたします。
また、ECサイトのSEO対策に合わせて、海外在住スタッフによるアメリカなどの海外展開もサポートしております。越境ECなどに興味をお持ちの方も、ぜひお気軽にご相談ください。