WordPressはSEO対策に弱いのか?初心者がやるべきことを徹底解説

WordPressとは、ブログやWebサイトを作るためのツールとして、世界中で人気を集めているWebサイト作成ツールです。しかし、「WordPressはSEO対策に弱い」という声も耳にするかもしれません。

WordPressは決してSEO対策に弱いわけではなく、むしろ取り組むべきSEO対策を実施することで、検索上位を獲得しやすいツールです。

この記事では、WordPressでブログやWebサイトを構築・検索上位を獲得してきたSEO対策の専門家より、WordPressでSEO対策を行うための方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

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この記事の目次

なぜWordPressはSEOに強いのか

WordPressはSEOに強い(有利)・弱い(不利)といった意見はネット上に多数存在します。結論から言うと、WordPressはSEO的に優れたコンテンツを生み出しやすいツールで、決してSEO対策に弱くはありません

なぜWordPressがSEO対策に優れているのか、具体的には「クローラーに好まれる構造性」「SEOに適した豊富なカスタマイズ性」「コンテンツを作りやすい利便性」の3点があげられます。

ここでは、WordPressがSEOに優れている理由について解説します。

検索エンジン(クローラー)に好まれる構造を作りやすい

SEO対策をするうえで、検索エンジンのクローラーに好まれるサイト設計は非常に大切です。クロールとは、検索エンジンがWebサイトのコンテンツを巡回し、サイト内容を把握する仕組みを指します。

検索エンジンに好まれる構造を構築することで、Webサイトを解析しやすくなり、結果としてコンテンツもデータベースにインデックスされやすくできます。その点、「WordPressは「クロールしやすい構造(クローラビリティ)を構築できるのが魅力です。

つまり、WordPressは検索エンジンに好まれる構造を作りやすいため、検索結果にも表示されやすくなる強みがあります。

Google検索エンジンの仕組み
  • Googleのロボット(クローラー)がページに訪れる
  • クロールした情報をGoogleのデータベースに登録(インデックス)する
  • 検索アルゴリズムに則って、各ページを順位付け(ランキング)する
  • ランキングをもとに検索結果の表示順位が変わる

また、サイトマップを自動生成する機能を備えているのもWordPressの特徴です。サイトマップとは、ウェブサイトのページ構成をクローラーに伝えるためのファイルであり、クローラーが効率的にウェブサイト全体を巡回するのに役立ちます。

WordPressはウェブサイトの構造をSEOに最適化するための機能が充実しており、検索エンジンのランキングで上位表示を目指しやすい

SEO対策を支援するプラグインが豊富

WordPressには、SEOの専門家たちが構築した「プラグイン」が多数用意されています。プラグインとは、WordPressの機能を拡張できるソフトウェアです。WordPress単体には基本的な機能しか備わっていませんが、プラグインを活用すれば、さまざまな機能を柔軟に追加できます。

たとえば、WordPressのプラグインを活用すれば以下のような機能を容易に追加できます

  • SEO対策
  • お問い合わせフォームの設置
  • セキュリティ対策
  • サイトの高速化
  • データのバックアップ
  • 多言語化
  • ECサイト化
  • 装飾機能等のカスタマイズ

通常のWebサイトで、SEO対策に配慮しつつさまざまな機能を追加するのは至難のワザです。

一方で、WordPressのプラグインなら、すでにSEO対策に配慮されたさまざまな機能をクリックひとつで追加できます

SEOに最適化されたテーマが豊富

WordPressには、プロが開発したさまざまな「テーマ」が用意されています。テーマとは、Webサイトデザインのプリセットのような存在で、端的に言えばワンクリックで好みのデザイン・サイトを構築できる仕組みです。

通常、Webサイトを構築するにはSEOに適したデザインや階層づくりなど、さまざまな施策が求められます。WordPressならSEOに最適化されたテーマが豊富に用意されており、導入するだけでSEO的に強化されたWebサイトを構築しやすくなるのが特長です。

ただし、SEOに最適化されたテーマを導入すればかならず検索上位に輝ける、といったわけでもありません。あくまで検索エンジンに好まれるページを作りやすくなるだけで、肝心のコンテンツSEOにはしっかりと注力する必要があります。

SEOに沿ったコンテンツを作りやすい

WordPressは、SEO対策に則ってコンテンツを作成しやすい機能性が強みです。タグやカテゴリ、文字装飾などさまざまな機能を活用できるCMSのため、HTML等の知識がなくとも、表現力に長けたページを構築しやすくなります。

表やマーカー、吹き出しアイコンなど、ユーザーがわかりやすいようコンテンツを視覚的に表現できるプラグインも多数登場しています。

さらに、WordPressはSEO向けのカスタマイズ性に優れているのもポイントです。

一般的な無料のブログサービス・ホームページ制作サービスでは、<head>タグの編集が制限されているケースも珍しくありません。<head>タグはアクセス解析や計測タグ、リダイレクトなど、SEO対策をするうえで非常に大切な役割を担います。

WordPressなら、<head>はもちろんすべてを細かくカスタマイズできます。

SEO的に優れた施策を取り入れやすいため、「ユーザー目線」「検索エンジン目線」のどちらにも寄り添ったコンテンツを作りやすいのがWordPressの魅力です。

WordPressでWebサイトを運営する前にやるべきSEO対策5選

WordPressは、全世界のWebサイトのうち約43.6%ものシェアを占めています。CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)としてのシェアは62.5%で、多くのWebコンテンツ制作者がWordPressを活用しているのが現状です。(※2024年10月時点

そのため、WordPressで作られたホームページが検索上位に輝くことも多く、「WordPressはSEOに強い」と勘違いされる方も少なくありません。しかし、そのままWordPressでWebサイトを構築して、ただコンテンツを制作するだけではSEOに弱いのも事実です。

WordPressでWebサイトを運営するときは、SEO対策のために以下の4点に着目する必要があります。

  • SEO対策済みのテーマを選定する
  • 応答速度に優れたサーバーと契約する
  • ドメインやURLの適切な構想を立てる
  • スパム対策やコメントの閉鎖を検討する

SEO対策済みのテーマを選定する

WordPressでWebサイトを構築するときは、SEO対策済みのテーマを利用することが大切です。多くのテーマは検索上位が獲得できるようある程度配慮されているものの、すべてがSEO対策に優れているとは限りません。

SEO対策に優れたWordPressのテーマとして知られる一例は以下のとおりです。

  • AFFINGER
  • ALBATROS
  • Cocon
  • JIN:R
  • SANGO
  • SWELL
  • THE SONIC
  • THE THOR
  • 賢威 など

ほかにもさまざまなSEO対策済みテーマは登場していますが、いずれも「レスポンシブ対応」「カテゴリ・タグ分け」「表示高速化」「検索エンジンに評価されやすい内部構造」などの仕組みが共通しています。

ITリソースに不安がある場合は、既存のSEO対策に優れたWordPressテーマを活用・カスタマイズするのがおすすめです。Webサイトの運用に掛かる手間を最小限に抑えつつ、検索エンジンに好まれる条件を満たしやすくなるため、費用対効果に優れています。

ITリソースがある場合は自社でテーマを開発するのも選択肢のひとつ

応答速度に優れたサーバーと契約する

検索エンジンは、ページの表示速度もランク付けの評価対象にしています。読み込みが遅いと、その分だけユーザー離れも発生し、検索順位が低下しやすくなるリスクは否定できません。

2017年に行われたGoogleの調査では、「1~3秒で離脱率は32%増加」「1~5秒で離脱率は増加90%」「1~6秒では離脱率が106%増加」と、ページの表示スピードが遅れるにつれてユーザーの離脱率も大きく向上していることが分かります。

ページの表示速度と離脱率
出典元:Think with Google「benchmarks for mobile page speed

そこで、応答速度に優れたレンタルサーバーを利用すれば、快適にコンテンツを表示しやすくなり、その分だけ検索エンジンにも評価されやすくなります。SEO対策に優れたWordPressサイトを構築するためにも、ページの表示スピードを高められる「サーバー」の準備が必要です。

その際、自社サーバーなどで構築する状況を除き、中小企業や個人ブロガーなどはレンタルサーバーの利用をおすすめします。

応答速度の遅いサーバーを利用していると、どれだけWordPressで優れたSEO対策を取り入れても、検索上位を獲得しにくくなってしまいます。そのため、適度なコストで快適な表示スピードを獲得できるレンタルサーバーがおすすめです。

その際は、高速なSSDストレージやCDNサービスを提供しているレンタルサーバー会社の利用をおすすめします。

応答速度に優れた人気のレンタルサーバー
  • エックスサーバー
  • ConoHaWING
  • ロリポップ!
  • さくらのレンタルサーバ など

ドメインやURLの適切な構想を立てる

ドメイン名やURLは、SEOに影響を与えるだけでなく、ユーザーがウェブサイトを認識するうえでも重要です。特にドメイン名はWebサイトのブランドイメージや信頼性を左右するため、WordPressでWebサイトを構築する前にしっかりと比較検討しましょう。

「ドメイン」とは、Webコンテンツの位置を示す、インターネット上の住所のようなもの。このページで言えば、「massdriver.net」がドメインで、「https://massdriver.net/blog/wordpress-seo/」がURL

途中でドメインを乗り換えることはできるものの、その際の手続きは大変です。ドメインを乗り換える場合は、コンテンツの評価を引き継ぐために転送手続き等も行う必要もあります。

さらに、コンテンツの評価を引き継いでも順位が一時的に落ち込むサイトも多く、乗り換えによってせっかく獲得した検索上位の流入を失ってしまうケースも珍しくありません。

WordPressで制作したコンテンツはドメイン単位で評価されるため、長く安心して活用できる、ブランドイメージに適したドメインを初期から活用する必要があります。

ドメインを長く所有・運用しているほど、検索エンジンからの信用度もあがりやすいため、長期にわたる運用を想定したドメインでサイトを構築する必要がある。(通称ドメインエイジ)

スパム対策やコメントの閉鎖を検討する

WordPressでコンテンツを構築するときは、事前にスパム対策やコメント閉鎖の検討をおすすめします。なぜなら、Webサイトのコメントは検索エンジンの評価に含まれており、スパムコメントなどが長らく放置されているとページ全体に悪影響を及ぼすためです。

そのため、特に企業サイトなどではコメント欄を実装しないケースが良く見られます。

WordPressでコメント欄を閉鎖する方法
  • 設定>ディスカッション>デフォルトの投稿設定>新しい投稿へのコメントを許可のチェックを外す
  • 設定>ディスカッション>コメント表示条件>コメントの手動承認を必須にする

なかにはコンテンツの改善に役立つコメントもあり、コメント自体が検索エンジンに評価される事例もあります。そのため、自社メディアの性質にあわせてコメント欄を残しておくのもポイントです。

その際は、スパム対策として有名なWordPressのプラグイン「Akismet Anti-spam」などの導入をおすすめします。

内部SEO対策に優れたプラグインを導入する

コンテンツ制作を始める前に、「All in One SEO Pack」や「Yoast SEO」などの内部SEO対策に優れたプラグインを導入するのが理想的です。

WordPressの内部SEO対策に優れたプラグインは、タイトルやディスクリプションの設定を始めとして、コンテンツの入稿時に役立つ機能が多数搭載されています。早期の段階で便利なプラグイン導入すれば、SEOに配慮されたコンテンツを作成しやすくなります

ただし、SEO対策プラグインを導入する際は、WordPressのテーマと機能が重複していないか注意しましょう。

機能が重複したテーマ・プラグインを導入してしまうと、表示面に不備が発生するほか、機能を有効活用できないままページの表示速度だけが遅くなってしまうリスクもあります。必要以上のプラグイン導入はサイトを構築するうえで悪影響のためご注意ください。

特に、SEO対策に優れたWordPressテーマではいくつか機能が重複しているケースもあります。たとえば、「SWELL」では同テーマに必要な機能だけを搭載したプラグイン「SEO SIMPLE PACK」など、テーマごとに合ったSEO対策プラグインを導入することが大切です。

プラグインを入れすぎると、ページデザインが崩れたり、ページ表示が遅くなったりするため、導入前に「テーマ名+プラグイン名+不要」などで事前に検索することが大切

【初心者向け】WordPressのSEO対策5選

WordPressの立ち上げにSEO対策に優れたテーマを活用しても、肝心のコンテンツ作りで手を抜いてしまうと検索上位を獲得するのは難しくなってしまいます。そのため、以下のSEO対策に取り組むことが大切です。

  • 記事のタイトルや見出しにキーワードを含める
  • オリジナリティあふれた質の高い記事を設置する
  • 関連記事などの内部リンクを設置する
  • サイトマップツールなどでインデックスを促す
  • 解析系ツールを導入して、流入クエリを深堀りする

ここでは、「WordPressのSEOが弱い」と感じている初心者向けとして、コンテンツ作成時に取り組みたい施策を解説します。

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記事のタイトルや見出しにキーワードを含める

記事のタイトルや見出しにキーワードを含めることは、SEOの基本です。検索エンジンは、タイトルや見出しに含まれるキーワードをもとに、記事の内容を判断しています。

たとえば、「WordPress SEO 弱い」といったキーワードで記事を制作する場合は、この記事のタイトル「WordPressはSEO対策に弱いのか?」のように、自然な形でタイトルにキーワードを含めるようにしましょう

言い換えれば、コンテンツを制作するときは始めにキーワードを選定しておく必要があります。選定したキーワードを元に、記事のタイトルや見出しに適宜キーワードを含められるような構成で執筆することが大切です。

オリジナリティあふれた質の高い記事を設置する

検索エンジンは、ユーザーにとって有益な情報を提供するWebサイトを高く評価します。WordPressでどれだけ内部のSEO対策を充実させても、肝心のコンテンツがクオリティの低い記事では、検索上位を獲得するのは難しくなっています。

SEO対策で検索エンジンに評価されるには、ユーザーが求める情報とWebサイトの内容が一致していることが大前提です。そのうえで、ほかのWebサイトにはない独自の視点や情報を盛り込んだ記事を作成する必要があります。

オリジナリティあふれる質の高い記事を作成すれば、ユーザーの満足度を高めて、検索エンジンからの評価も獲得しやすくなります。オリジナリティあふれた質の高い記事を制作するコツについては以下の記事をご参照ください。

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SEO対策を強化するライティング手法をわかりやすく解説 この記事では、検索エンジンに評価されるSEOライティングの手法をわかりやすく解説します

関連記事などの内部リンクを設置する

内部リンクとは、Webサイト内の異なるページ同士をつなぐリンクです。内部リンクを適切に設置すれば、ユーザーの回遊率を高められるだけでなく、Webサイト全体のSEO効果を高められます。

記事内で関連する他記事へ適宜リンクを設置すれば、ユーザーがより多くの情報を得られるようになり、滞在時間を増やすことで検索エンジンからの評価も高められる仕組みです。

とはいえ、無関係な内部リンクを貼り付けるのは好ましくありません。あくまでユーザー目線に立って、関連記事として役立つコンテンツを紹介する取り組みが大切です。

サイトマップツールなどでインデックスを促す

WordPressのSEO対策に取り組むときは、サイトマップツールを利用して検索エンジンへのインデックスを促す取り組みが大切です。

サイトマップには、サイト内でコンテンツがどの位置にあるか「ユーザーに伝えるためのHTML」と、サイトの構造を「クローラーに伝えるためのXML」の2種類があります。

WordPressのデフォルト設定では、「https://ドメイン/wp-sitemap.xml」にクローラーに伝えるためのサイトマップが準備されています。

よりSEOに最適化されたWordPressを構築したい場合は、「Yoast SEO」や「XML Sitemap & Google News」などのプラグイン導入がおすすめです。

解析系ツールを導入して、流入クエリを深堀りする

アクセス解析系ツールを導入すれば、ウェブサイトへのアクセス状況を分析して、ユーザーニーズの深堀りやコンテンツ改善に役立てられます。

解析ツールによって、どのようなキーワードでユーザーがウェブサイトに訪れているのか、どのページがよく閲覧されているのかなどを把握できるため、行動分析により流入クエリを深堀りできます。

その結果、「既存コンテンツが獲得できているニーズ」や「想定と違って拾えていないクエリ」を可視化しやすくなり、コンテンツのリライト・改善に役立つのがメリットです。

ただし、アクセス解析系のツールにはさまざな種類があります。まずは「Google Analytics」「Google サーチコンソール」を始めとして、徐々に運用範囲の拡大をおすすめします。

既存WordPressの改善点を発見してSEO効果を高められるため、長期的に検索上位を目指すのにもアクセス解析は必要不可欠です。

WordPressサイトの立ち上げから上位表示させるまでの流れ

WordPressは適切なテーマやプラグインなどの選定によって、検索エンジンに好まれやすい環境を構築できます。そのため、「WordPressはSEO対策に弱い」と考えて導入を見送っていた方は、この機会にWordPressサイトを立ち上げてみるのもおすすめです。

SEO対策に優れたWordPressを運用するのに必要なもの
  • (レンタル)サーバー
  • ドメイン
  • テーマ
  • プラグイン

ここでは、WordPressを使って、SEO的に優れたWordPressサイトを構築するための流れを一例としてご紹介します。

自社ブランドに沿ったドメインを確保する

WordPressを開設するには、Webサイトの看板でもある「ドメイン」を用意する必要があります。トップレベルドメインには「~.com」「~.net」「~.org」「~.jp」などさまざまな種類がありますが、好みのものを選んでも問題ありません

Googleでは、ドメインの取得段階でSEOに悪影響を与えるリスクはないと完全に否定しています。ただし、新しく登場したトップレベルドメインは親しみがないことからユーザーに警戒されるケースもあるため、特別な意図がなければ昔から活用されているものがおすすめです。

なお、WordPressの運用途中でドメインを変更すると、せっかく獲得したSEO的な評価、通称ドメインパワーを一部失ってしまいます。

そのため、長く活用できるドメイン名をはじめに設定するのがベストです。直接的な影響はないものの、「直感的に覚えてもらいやすい」「日本語ではなく英字」「自社ブランドを表現できる」といったポイントを満たすことで、ユーザーライクなコンテンツ作りに一歩近づきます。

サーバーを用意しWordPressをインストールする

WordPressのサイトを立ち上げるときは、始めにサーバーを用意してWordPressをインストールする必要があります。初めてWordPressでサイトを制作する場合は、「エックスサーバー」や「ConoHaWING」といったレンタルサーバーを利用すると、手軽に環境を整備できます。

また、WordPressの導入にあわせてSSL化も行いましょう。SSLとは、インターネット上の通信を暗号化・保護する技術です。Googleでも推奨されている設定で、SSL化を行わないままWordPressを運営していると、SEOにも悪影響を及ぼします。

エックスサーバーなどのレンタルサーバーはWordPressの簡単インストールにも対応しているため、手軽にサイトを構築できる

テーマやプラグインなどの初期設定を行う

WordPressのサイトを構築できたら、次にテーマやプラグインなど、必要なものをインストールします。テーマには無料・有料テーマがあり、それぞれメリット・デメリットやSEOの強みも異なります。

基本的には、カスタマイズ性やSEO対策に優れた「SWELL」や「Cocoon」などがおすすめです。実際にテーマやプラグインをインストール・初期設定する手順は以下のとおりです。

STEP
「外観」を選ぶ
「外観」を選ぶ
STEP
「テーマ」から「新しいテーマを追加」を選ぶ
「テーマ」から「新しいテーマを追加」を選ぶ
STEP
「テーマのアップロード」を選ぶ
「テーマのアップロード」を選ぶ
STEP
「ファイルを選択」から、ダウンロード済みのテーマファイル(.zip)をアップロード
「ファイルを選択」から、ダウンロード済みのテーマファイル(.zip)をアップロード
STEP
「今すぐインストール」を選択
「今すぐインストール」を選択
STEP
インストールが完了次第「有効化」を選択
インストールが完了次第「有効化」を選択

以上で、テーマをインストールできます。なお、テーマをもとにオリジナルのカスタマイズを実施したい場合は、あわせて「子テーマ」のインストールをおすすめします。

プラグイン

同じく、プラグインもサイドバーの「プラグイン」からインストールが可能です。プラグインは使用しているテーマや他プラグインとの相性などもあるため、利用環境にあわせて必要なものの選定をおすすめします。

上位表示を狙うキーワードを選定する

SEO対策では、Webサイトに合ったキーワードを選ぶことが重要です。WordPressに人を呼び込むには、どのような言葉で検索されているかを知り、「キーワード」と「Webサイトの内容」を一致させる必要があります。

キーワードを探すツールとしては、Googleキーワードプランナーを始めとしてさまざまなツールが登場しています。

とあるキーワードが何回検索されているか、似たようなキーワードにどのようなものがあるかなどを詳細に調べられるため、検索上位表示を狙えそうなクエリを選定しやすくなるのがポイントです。

ほかにも、Googleサーチコンソールを活用して、どのようなキーワードでWebサイトに訪れたかを確認できます。あわせてラッコキーワードツールなどを活用すれば、一緒に検索される言葉や、検索ニーズの高いキーワードも発見しやすいのがポイントです。

上位表示を狙うキーワードを選定するときは、以下のポイントに着目するのをおすすめします。

  • 検索意図:該当のキーワードで検索されるのはなぜか
  • 競合:同じキーワードで上位表示を狙っているWebサイトは強いか
  • 収益性:上位表示されたら、どれくらい収益を上げられるか

メインキーワードだけでなく、関連する言葉や、より具体的な言葉も組み合わせることで、優れたSEO対策を実施しやすくなります。どのページにどのキーワードを使うかを整理するために、事前にキーワードマップを作るのもおすすめです。

SEO対策向けの記事を作成・投稿していく

記事のタイトルと見出しは、ユーザーの目を引き、検索エンジンに記事の内容を伝えるために重要です。キーワードを自然な形で含めつつ、ユーザーが興味を持つような魅力的な表現にしましょう。

特に大切なポイントは、検索ニーズを満たした質の高いコンテンツです。オリジナルの文章や画像、動画などを活用し、ユーザーにとって役立つ情報を分かりやすく伝えます。専門用語は避け、適切な長さの記事にすることも大切です。

また、WordPressではh1・h2・h3などの見出しタグや文字装飾、内部リンクを配置しやすくなっています。記事の構造化をしっかりとイメージして、読みやすいコンテンツを制作するよう心がけましょう。

ほかにも、画像の最適化やファイルサイズの圧縮でページの表示速度をあげたりする取り組みも重要です。

近年ではSEO対策のため多くのWordPressでスマートフォン表示に対応したレスポンシブデザインを採用しています。言い換えると、デザインが崩れているコンテンツはユーザーエクスペリエンスを引き下げてSEOに悪影響なためご注意ください。

WordPressサイトのSEO対策で成果が出ない場合の対処法

WordPressのSEO対策を実施しても検索順位が弱い場合は、いくつかの対処法で検索順位を改善できるかもしれません。SEO対策の成果が出ない場合の対処法は以下のとおりです。

  • よりニッチなスモールキーワードでの上位表示を狙ってみる
  • 上位表示されている競合サイトとの違いを分析する
  • SEO対策の専門業者に相談する

よりニッチなスモールキーワードでの上位表示を狙ってみる

競合が多いビッグキーワードで上位表示を狙うのは、初心者にはハードルが高い場合があります。まずは、競合が少ないスモールキーワードで上位表示を目指し、ウェブサイトへのアクセスを増やす取り組みが大切です。

スモールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの、競合も少ないキーワードを指します。より細かく、ボリュームは少ないものの検索ニーズの高いクエリを「ロングテールキーワード」とも呼びます。

競合が少なく、具体的なニーズを持つユーザーにアプローチできるため、Webサイトへのアクセス増加に繋げやすいのがニッチなキーワードを攻めるメリットです。

アクセスが増えることで、メディアの露出が増え、被リンク獲得などからドメインパワーを獲得しやすくなります。

ドメインパワーとは、ウェブサイトの信頼性を示す指標。ドメインパワーが高くなると、ビッグキーワードでの上位表示も狙いやすくなる

近年のSEOでは、ニーズの少ないキーワードで比較的狙いやすい検索上位を獲得し、サイトの評価を高めてからビッグキーワードのコンテンツを制作する流れが一般的です。

上位表示されている競合サイトとの違いを分析する

WordPressでSEO対策を行う際は、同じキーワードで上位表示されている競合コンテンツの分析が必須です。コンテンツの質やサイト構造、被リンクや読みやすさなど、さまざまな観点から比較検討を行いましょう。

たとえば、オリジナルの画像や装飾、動画などが足りなければ、自社コンテンツにも同じような取り組みが必要です。とはいえ、ただ似たようなコンテンツを掲載すればよいわけでもありません。あくまでユーザー視点に立って、どのような内容なら読みやすいかを試行錯誤しましょう

競合サイトの良い点を参考にして自社WordPressを改善すれば、SEO効果を高める効果が期待できます。

検索順位は相対評価になるため、上位獲得には競合のコンテンツに勝る内容が求められる

SEO対策の専門業者に相談する

SEO対策は、専門的な知識や経験が必要となる複雑な作業です。WordPress内のさまざまなSEO対策はもちろん、検索エンジンの変化にも根強く追従する必要があります。そのため、自社リソースだけで満足の行くSEO対策を行うのは難しいのも事実です。

「自社でWordPressのSEO対策を行っても成果が出なかった」と頭を悩ませている場合は、一度SEO対策の専門家に相談してみるのをおすすめします。

SEOの専門業者は専門的な知識や経験を持っており、さまざまなメディアを運用している経験則から、検索エンジンのアルゴリズム傾向をいち早く掴めるのがポイントです。

1つのメディアだけでは気付けないような些末な変化にも気付きやすいため、常に最新のSEO動向に対応した施策を実施できます。

SEO対策の専門業者を選ぶ際は、実績や経験だけでなく、どのようなサポート体制を構築しているかもポイントです。「検索上位」が目的になるのではなく、「事業を伸ばすためのSEO」を実現するために、信頼できる事業者の選定をおすすめします。

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まとめ

WordPressでSEO対策を考えている方のなかには、「WordPressはSEO対策に弱いのか」と考えてしまう方もいます。実際には、WordPressはSEO的に優れたコンテンツを生み出しやすいツールです。

さまざまなテーマやプラグインを活用すれば、効率的にSEO対策を行いやすくなっています。

しかし、ただSEO的に優れた環境をWordPressに構築しても、肝心の読者を集めるコンテンツがなければ効果がないのも事実です。検索エンジンに好まれやすいコンテンツ作りには一定のノウハウが求められるため、専門業者でなければ対応しづらい領域もあります。

もし、WordPressでWebサイトを構築しようとお考えの方は、この機会に株式会社マスドライバーまでお気軽にご相談ください。弊社ではWordPress構築を始めとしたさまざまなCMSを活用して、多くのWebサイト・企業様の事業支援を実施しております。

検索上位を獲得した事例も多数存在しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

この記事の目次