
会社名 | 株式会社ソーシエグループ |
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施策対象商品 | 採用 |
提供サービス | ウェブサイト制作 |
目的 | 新卒人材の獲得、ブランディング |
ターゲット層に刺さるデザインをていねいに具体化
――サイト制作のきっかけを教えてください。
株式会社ソーシエグループ 鶴田弥久さん(以下、鶴田さん):
もともと新卒向けの採用サイトはあったのですが、この2年くらい更新ができていませんでした。コーポレートサイトの制作をマスドライバーさんにお願いしていた流れで、採用サイトもお願いしすることになりました。
コーポレートサイトは2024年10月にリリースして、そのあと修正などが落ち着いたタイミングで動きはじめました。12月には始動し、12月後半には担当の星野に入ってもらって、年明けにキックオフしました。新卒のみなさんが動き出すのが4月や5月なので、一般的に新卒ナビサイトは3月に始動するものが多く、3月には無理でもできるだけ早めにリリースしたいと思いました。
株式会社ソーシエグループ 星野穂実さん(以下、星野さん):
サイトの対象が10代後半から20代前半とだいぶ若い層なのもあり、漠然と「明るいイメージにしたい」という気持ちがありました。介護や保育業界のネガティブなイメージをひっくり返すくらいのポップなサイトにしたいと考えていました。
マスドライバー クリエイティブディレクター西城玲菜(以下、西城):
ポップなイメージでというご要望を伺っていたので、事前にいくつかピックアップしたウェブサイトを見ていただき、実際にどのような感じにしたいかの具体的なイメージをすり合わせていきました。それに加えて「ソーシエさんらしさ」を出すことも意識しました。
マスドライバー アートディレクター高松規子:(以下、高松)
ターゲットが若い世代なので圧倒的にスマホユーザーが多いこともデザインに落とし込むようにしました。最近、「スマホファースト」のデザインは特に若い世代には馴染みがあると思います。

星野さん:
個人的にはサイト制作は初めてで、今までやったことない作業ばかりでわからないことも多かったのですが、制作チームの雰囲気も和やかで気軽に相談しやすい雰囲気だったのでかなり助かりました。カタカナの専門用語で説明されてもピンとこないことも、噛み砕いてわかりやすく説明していただいたので、理解しながら進めることができました。
西城:
専門用語はできるだけ使わず説明することをいつも心がけています。表現を変えたり、順番を変えたりして、そうすることでどういう印象になるかなど、具体的なイメージがわかるように伝えるようにしています。
星野さんはこちらの意図をしっかり理解してくれて、なにより、素材を期日までに必ず提出してくれる進行管理能力が高くて、かなり助かりました。

高松:
ウェブサイトに使用する原稿や写真などの素材は、もちろんこちらで仮のサンプル素材を入れることもできますが、期日までに用意していただけるとサンプルではなく本番の素材で確認していただけるので、修正も少なくなります。
ウェブサイトを制作していると上長の確認時に変更が出ることもよくあるのですが、今回はそれも少なかったので、スピード感が出せたのは星野さんの社内調整のおかげだと思います。修正が少ない分、作業に集中できて質もどんどん上げることができました。

星野さん:
うれしいです。必要な素材をかなり明確に教えてくださったので、そのゴールに向かって進めることができました。たとえば「写真を数枚」ではなく「こんな写真を5枚くらいください」など、ご依頼内容が具体的でわかりやすかったです。
密なコミュニケーションで細部も作り込んでいく
――制作ではどのようなことにこだわりましたか。
西城:
サイト内に「事業長のメッセージ」というコーナーがあるのですが、これは各事業長に出ていただくことでハードルを下げて身近に感じてもらう意図があります。
高松:
写真のご提供をお願いするにあたって「こういうアングルで、余白はこれくらいで」と例を提示させていただいたのですが、予想以上にとてもよい表情のお写真をいただくことができたので、それを活かすために真面目な表情と砕けた感じの表情の写真を組み合わせて見せるデザインにしました。動きも出て、堅苦しくない感じを出すことができたと思います。



西城:
事業長をカジュアルに登場させることができる人間関係や雰囲気のよい会社というイメージも同時に伝えられると思って、こういうコンテンツを作りたいと最初から考えていました。
星野さん:
よいアイディアをご提案いただくことが多くて、楽しかったです。
西城:
いつもこちらからの提案に対してすんなりOKをもらいすぎて、少し不安になるくらいでした(笑)

高松:
でもその分、試行錯誤する時間を作ることができたかもしれません。たとえば、ソーシエさんの事業内容は多岐にわたるのですが、その中の特定のイメージに偏らないようにこだわりしました。
デザイン視点では、カラフルさで保育園事業だけが目立つことのないように、常に背景に表示される写真で他事業もたくさん見せるようにするなど、何度も配置を変えたりしました。全体的に見たときに、特定の事業のイメージに偏らないようバランスを整えることにも注力しました。
ソーシエさんは幅広い事業に取り組まれているので、その多彩なイメージを色などでデザインに落とし込むことも意識しました。たとえば、ウェブサイト全体に四角や三角の細かいパーツを入れ、各事業のテーマカラーを決めて、その色を全体的に散らすことによって、多様性のイメージを表しています。
西城:
設計の面で言うと、新卒採用ではクリックは比較的してもらいやすいのですが、そのあとの本採用につなげるためには、ユーザーが「自分が入社したらどうなるのか」を、具体的なイメージが描けるよう詳細に見せる必要があります。これはアルバイトやパート採用とは異なる点だと思います。
また、専門職が多いので自分の大学や専門学校での学びのスキルアップのために、入社後にどのような研修がどれくらいあるのを知りたいというニーズがあるので、各ページで研修を厚めに説明しています。
入社後のイメージを描きやすくするために、社内の様子、実際に働く人の雰囲気ができるだけ伝わるようにしました。でも、文字だらけのページになってしまうと見てもらえないので、文字量の多い箇所は区切りをつけたり色を分けたりするなど、デザイン面で工夫を入れました。
業界のイメージを変えるような発信を目指していきたい
――できあがったサイトを見てどう感じましたか?
星野さん:
私から具体的なアイディアを出すことができず「明るい感じ」とか「身近な雰囲気」などざっくりとしたイメージでしか伝えられませんでしたが、実際に完成したものはそのイメージをしっかり汲み取ってくれて、想像をはるかに超えた完成度だったので、こうして仕事がカタチになったことがすごくうれしかったです。
明るい雰囲気でターゲット層にもぴったりのサイトになったので、採用はもちろんですが、ウェブサイトをフックにして会社のイメージアップも図れると思っています。人事のブログもあるのでこれから動かしていきたいですし、今は数本の動画コンテンツを上げていますがこれを1年後には10本に増やすなど、このサイトを活用して来年、再来年の採用にもつなげてくつもりです。
――マスドライバーだからこその成果を感じた部分は?
鶴田さん:
素直に意見交換ができることは大きいと思います。こちらが言語化できないものを言語化してくれて、イメージも可視化してくれるので、不明確なまま進むことがありません。
マスドライバーさんには今回のサイト制作以外にも、動画制作・発信などさまざまなことをお願いしていますが、すべてにおいてきちんと成果が見えています。新しい提案や有益なアドバイスも適宜いただけるので、どんなことをお願いしても「なんとかしてくれる」という信頼感があります。
星野さん:
今回の制作を通して感じたことは、笑顔の力は大きいということ。こうしてサイト内にたくさんの笑顔の写真があると、各事業の方々が楽しそうに働いてくれていて、自分でも改めて「いい会社だな」と感じることができます。このサイトとSNSをうまく運用していき、SNSからもアクセスしてもらえるように組み立てていきたいです。
鶴田さん:
社内のメンバーにも、サイトから伝わってくる現場のみなさんの仕事ぶりに共感してもらって、一緒に応援してくれるといいなと思います。現在、他の介護系施設や幼稚園など、採用に特化したLPの制作もマスドライバーさんにお願いしています。採用がしづらい業界なので、今後より採用を強化していきたいです。
西城・高松::
これからも成果をしっかり出せるようにがんばります!
