会社名 | リップル株式会社 |
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施策対象商品 | トータルITヘルパー(情シス代行) |
提供サービス | 新規事業構築、ホームページ制作、SEO対策、広告運用 |
目的 | 「トータルITヘルパー」の認知および集客力の拡大 |
効果 | 新規事業の立ち上げ 成約に繋がるビッグキーワードでの検索2位取得 業界大手などからの成約獲得 |
新規サービス「トータルITヘルパー」のweb集客
――今回の施策対象について教えてください。
浅間隼人さん(以下、浅間さん):
2020年にリリースした「トータルITヘルパー」という情報システム代行サービスです。
当社は、2013年に設立されて以来、主に全国の中小の法人企業を対象にオフィスの情報化を支援する業務を行っています。DX認定事業者としてコンサルティングから設計、開発、導入、サポートなどのサービスを提供しています。
元々は複合機が出る前のファックスなどハードウェアをメインに取り扱っていましたが、時代の移り変わりに伴い、現在はサーバーなどのネットワークに関わる業務がメインとなっています。
「トータルITヘルパー」は、企業の情報システム部の業務のサポートや運営を行うサービスです。コンサルティングやヘルプデスク、ネットワーク構築、キッティングなど様々な実務に対応しています。
――どのような施策を実施されたのでしょうか。
マスドライバー株式会社 牧野(以下、牧野):
「トータルITヘルパー」のホームページ作成とSEO対策、広告運用です。リップル株式会社さんのコーポレートサイトとは別に「トータルITヘルパー」のサービスに特化したホームページを作成しました。
浅野さん:
マスドライバーのサービスで、ホームページ作成だけでなくSEO対策や様々なアドバイス、勝負できそうなサービスのデザインにも関わっていただきました。
慶田朋大さん(以下、慶田さん):
一般的なホームページ作成だと、こちらが指示をしたことに対して、制作会社が「ここどうしますか」などの質問がきてそれに回答するという過程が必要ですが、マスドライバーの牧野さんはとても能動的に、質問より先に意見やアイディアを出してくれたので、とても助かりました。
浅間さん:
これまで、当社はどちらかというと電話などオフラインでの営業が多く、webでの集客は初めての試みだったので、牧野さんはとても頼りになりました。ホームページ作成と同時にサービス構築のアドバイスなどをもらえたことは、大きなサポートになりました。
事業構築と連動し確実に結果を出すためのSEO対策
――マスドライバーの牧野さんからはどのようなアドバイスがあったのですか。
浅間さん:
たくさんありますが、例えば「サポート」という言葉だと漠然としたイメージしか伝わらないので、ターゲットをしっかり絞った方がよいというアドバイスをいただきました。サービスの対象となる会社の規模、それに沿った打ち出し方、サービスのプランなど、アドバイスは多岐に渡りました。
牧野:
私のほうでは、まずは事業理解に努めました。どのようなお客様がいらっしゃるのかというところから今回のサービスにおける競合他社の調査、差別化など。その中でリップルさんには各地に事業所があるので、カバーできる地域が幅広く、地方でも対応できるのが強みだということを感じました。
浅間さん:
これまでの営業がアナログなスタイルだったので、競合が多い中、web上で他社と見比べてもらった上で当社のサービスを選んでもらうのはどのような料金設定やサービス内容がよいかは、マスドライバーのアドバイスを元に熟考しました。その結果、カバーできる地域の幅広さが「フットワークの軽さ」という強みの発見につながったと思います。
リップルの親会社であるラディックス株式会社には全国に事業所があるので、国内であればほぼどこでも対応可能です。何万社ものサポート業務をしているので、だいたいの要望は受けられます。
牧野:
この全国に広がるネットワーク、フットワークの軽さを伝えるために、SEO対策も工夫しました。競合他社を分析した上で、リップルの「トータルITヘルパー」だからこそ特徴が出せそうなサービスについて話し合いながら施策を進めました。商材的にあまり感情の余地がないサービスなので、冷静な分析と対策が必要だと考えました。
慶田さん:
新しいサービスだったので、最初は集客のためにかなりキーワードを広げていましたが、ホームページ制作と同時進行でサービス内容を精査していく中で、SEO対策としてもターゲットが合わないキーワードをマスドライバーのアドバイスでどんどん削ぎ落としてもらいました。その過程で我々が提供するサービスもよりよい形に固まってきたと思います。
――ホームページ制作、事業構築、SEO対策が密接に関わり合っていたのですね。
牧野:
リップルさんのお力添えも大きかったです。ホームページ内のコラムを書いていただき、そこに私がキーワードを挿入するなどの編集をして発信しました。
慶田さん:
コラムの文字数や競合記事の調査など、細かくていねいに指示をいただけるので、我々はとにかく手を動かすだけで済みました。
浅間さん:
SEOに関して我々は素人なので、コラムをいくら書いても効果はなかったと思います。マスドライバーのSEO対策があったからこそ、その効果が徐々に出て、集客につながったのではないでしょうか。
サービス始動から黒字までのスピード感と安心感
――新しいサービスに対する施策という部分である意味チャレンジだったと思うのですが、社内から懸念などは出ませんでしたか。
浅間さん:
懸念は出ませんでした。というのも、早い段階で利益が出ていたからです。受注が全くないと不安になったかもしれませんが、「トータルITヘルパー」は始動して1年弱という、割と早いタイミングで黒字になっていました。
当初は黒字になるまでにもっと時間がかかると思っていたのですが、順調に問い合わせ数も受注も増えて利益が出ているので、安心して広告費を投入することもできました。
マスドライバーの牧野さんには企画立案の段階から入っていただき、サービスのデザイン、ホームページ制作、SEO対策、ブログの指導など、すべてをプロデュースしていただいたと感じています。
牧野:
そんなに持ち上げていただいて大丈夫でしょうか(笑)
浅間さん:
実際にやってもらっていますから。スピード感も早く、「トータルITヘルパー」は企画から2、3ヶ月でリリースすることができました。
当初、我々はweb集客に関して全く知見がない状態でしたので、マスドライバーによる市場調査をしていただき、値段設定含め様々な情報を提供していただき、そのアドバイスを元にサービスの形を作ることができたのが結果につながったと思います。
慶田さん:
リリースしてからのプランの見直しなどにも協力していただきました。
牧野:
当初ホームページに「情シス代行」と「ヘルプデスク」という2つのサービスと電話番号を掲載していたのですが、途中から「情シス代行」一本に絞りましたね。
慶田さん:
2つのサービスに対して個人や零細企業から電話で問い合わせがあり、対応に追われていました。もう少し大きい規模の企業に深いサービスを提供したかったので、牧野さんの「情シス代行を全面に押し出していこう」というアドバイスを元に、費用プラン含め調整をしました。
パソコン1台あたりという元々の費用換算だと、お客様(企業)の規模が大きいと割高になってしまうので、要お見積もりの「カスタマイズプラン」を追加しました。結果的に、8割のお客様がこのプランを選んでくださっている現状があります。
――お客様にとってもメリットでありつつ、集客が結果的に利益につながった好例ですね。
慶田さん:
今回の「トータルITヘルパー」のweb集客のための施策は初めてのことばかりで、会社を拡大していくためにどんな売り方があるのか、今後、利益を生む方法を模索している最中だったので、多くの学びがありました。
浅間さん:
web集客のノウハウから実際に利益を上げるところまで、すべてが新しいことへの挑戦でした。マスドライバーからアドバイスをいただきながら従業員も手を動かして、双方でがんばったからこその結果だと思っています。
新しいサービスの創出。今後もサポートを継続してもらいたい
――マスドライバーのサービスによる気づきや変化にはどのようなものがありますか。
浅間さん:
今回のサービスリリースに伴い、今までやったことのないサービスも提供するようになりました。例えば、お客様の方でご購入いただいたパソコンの送り先を当社にしていただき、こちらで初期設定を済ませて返送するようなサービスです。
それから、これまでは電話などでのサポート業務がメインだったのですが、今はお客様の事務所に直接出向くことも増えてきました。
慶田さん:
事務所の図面を見せていただき、配線を確認することもあります。あとから引き直すのも大変なので、事前に建築業者さんと話すことできた方がよいですよね。サービスの幅が広がったと感じています。
今後もこうして業務を広げていきながら、グループ社内での存在感も出していきたいです。おかげさまで、実際に大規模案件にアサインされるような動きも出てきていています。
――いい循環が生まれていますね。今後、マスドライバーにさらに期待することはありますか。
浅間さん:
「トータルITヘルパー」はもちろんのこと、新たに立ち上げる他のサービスやグループ会社内で他の企画があれば、ぜひ関与していただきたいです。すでに何件か関わってもらっていますが、今までのように結果を出し続けていただけたら嬉しいです。
慶田さん:
マスドライバーのサービスによって、当社の新規サービスをゼロから形にしてもらうことができました。今後のさらなる事業発展にも携わっていただいて、お互いウィンウィンの関係を続けられたらと思います。