【RADIX・CG株式会社様】SEO対策とYouTubeでのショート動画による自社商品の認知拡大

会社名	RADIX・CG株式会社
施策対象商品	オーダーメイドRPAツール「RaBit」
提供サービス	SEO、YouTube動画制作
目的	自社商品の認知拡大
効果	問い合わせ数の増加

SEO対策、ウェブ集客を目的としたYouTube配信

――施策の対象となった商品について教えてください。

宇高叔央さん（以下、宇高さん）：

「RaBit」というRPAサービスです。RPAとはデスクワーク業務などを代行するロボットを指します。登録した定型業務を繰り返す仕組みで、人件費を削減しつつ業務の効率化を図れる点がメリットです。

元々、主に訪問販売でサービス展開していましたが、今後はウェブでの集客を増やしていきたいと考えていたところ、当社のグループ会社から牧野さんを紹介してもらいました。

マスドライバー株式会社 代表 牧野（以下、代表 牧野）：

SEOとYouTube制作をさせていただいています。

RPAという商材は競合大手がSEOにも強く、そこに勝つための施策の一環としてYouTube配信をしています。

YouTubeの再生回数が多ければSEOにもよい影響がありますし、動画配信は大手ではあまりやっていないので、視聴者が大手のRPAを見つける前に「RaBit」を見つけてくれたらと思っています。

マスドライバー株式会社 リードディレクター甘粕亜由美（以下、甘粕）：

私が動画コンテンツの企画、撮影、編集などYouTube全般を担当しています。

――ウェブ集客をしたいと考えるようになった背景は？ 

宇高さん：

全国に当社の営業所はあるものの、訪問販売ができるエリアにはどうしても限界があります。営業所から遠い場所にいるお客さまにもサービスを届けたいと考えたときに、営業所を新しく作るのは大変ですがウェブ集客なら可能だと思いました。

また、RPAはどちらかというとITリテラシーが高い人から浸透していく傾向にあるのでウェブ上で調べる・検索する人がターゲットにやりやすく、ウェブ集客との相性もよいです。

とはいえ、何から手をつけたらよいのかわからず、グループ会社でウェブ集客の施策をしている別サービスのプロダクトリーダーに相談したところ、牧野さんを紹介していただきました。

競合大手に勝つための戦略は、ショート動画

――施策実施に至った経緯はどのようなものだったのでしょうか。

牧野：

「RaBit」の場合、ライバルは全国各地かつ大手がかなり強いので、ハードルは高めです。SEO施策もやるべきことは山積していましたし、ひとつひとつの精度も高めなければならないという厳しい状況でした。

宇高さん：

牧野さんが「すごくやってくれているな」と感じてはいましたが、正直、そこまで厳しいという認識はなかったかもしれません……。

牧野さん：

今日、言っておいてよかったです（笑）

――どのように施策を進めたのでしょうか。

牧野：

スタートは2021年の12月。まずは競合調査をして、グループ会社の方たちと一緒にホームページを作らせていただきました。そのあと記事コンテンツ制作、被リンク営業などSEO施策を進めつつ、現在はYouTube制作に加え広告も運用しています。

宇高さん：

すべてマスドライバーさんにお任せしていますが、グループ会社での実績を知っているのでまったく不安はないです。

牧野さんはいつも理路整然としていて専門用語もわかりやすく説明してくれるので、「そのやり方だったらうまくいきそうだな」と思います。

甘粕：

YouTubeは10ヶ月前から配信しています。準備も含めるとスタートしたのは1年前くらいです。

牧野：

真面目な動画は他社さんでも出しているので、RaBitではカジュアルなショート動画を出しています。

甘粕：

すでに出ている詳しい解説動画ではなく、娯楽要素の強いショート動画で認知を高める目的です。ショート動画は、興味あるなし関係なく「流れてきたらつい見てしまう」という特性があります。

――動画を拝見したらだいぶおもしろいです（笑）当初社内で反対意見は出ませんでしたか？

宇高さん：

実は最初はありました。最初に撮影したときに思った以上にカジュアルになりすぎたので少し不安になって、当社の代表に見せたら「これ、ふざけすぎじゃないか？」と言われて（笑）

「これを撮った目的は視聴回数を増やす目的で……」と詳しく説明したら「そうか、それならいい」と許可してもらいました。代表が理解を示してくれて「お前がいいと思うならやってみろ」と一任してくれていたのはありがたいですね。

動画を出すたびに毎回見てもらって、時々「あのおじさんは出さない方がいいんじゃないか」などの心配はされていますが（笑）

登坂美月さん（以下、登坂さん）：

私は動画配信後に社内通達をしていたのですが、仕事中に社員の方から電話がかかってきてどうしたのかと思ったら「今日配信した動画、おもしろかったです」と、動画の感想をもらったりして。

正直、最初は本当にこの動画を配信するの？と思ったこともありましたが、やって大正解だと思います！

宇高さん：

社内の人たちからすると新鮮なのか、会社が新しい取り組みをしているという割とポジティブな反応が多いです。おもしろかったという感想をもらえるのはうれしいですね。

SEO1位獲得と問い合わせ数の増加。そして「うれしい誤算」も

――施策によってどのような効果が出ていますか。

宇高さん：

短期間でこのクオリティの動画を作ってもらって、しかもSEOはしっかりと上がっているので満足しています。

SEOでは「RPA 安い」というキーワードで検索したら日によっては1位か2位（2023年8月取材当時）になりました。元々は圏外で、6ページ先でも出てないような状況。もちろん動画だけの効果ではないと思いますが、ちょうど動画制作の期間中にSEOが伸びてきたので撮影もかなり楽しめました。

牧野：

RaBitについて検索した人に動画を視聴してもらって認知を拡大したいのと、動画で興味関心を持った方にホームページを見てもらって、そこからお問い合わせ・ご成約という流れを作れたらと考えています。

動画では、実利があるというビジネス臭がする伝え方はしないように心がけました。

――実利と娯楽のバランスが難しそうですね。

甘粕：

常に自分が視聴者の気持ちでいるように意識し、動画初めて見た人がどう感じるかというところに気を配りました。

宇高さん：

自分たちはとにかく撮影が楽しかったので、見ている人が同じ気持ちになれば成功かなと思っていました。

甘粕：

楽しかったですよね。私も毎回、現場に来るのが楽しみでした！

――他にも成果はありましたか？

宇高さん：

ターゲットにしているユーザーが中小・零細企業なので大企業へのアプローチはあまりしていませんでしたが、最近そういうお客さんから声かかるようになったのは、今までにないことです。

企業の数がどんどん少なくなり業界再編生が進む中で、大企業へのアプローチという大きな課題があったのですが、マスドライバーとの施策でその風穴がいつのまにか空いていました。当初まったく想像していなかったうれしい誤算です。

問い合わせが増えて営業しなくてもお客さんが来てくれるという「プル営業」ができるようになることは、とても大きいメリットです。これが日本全国浦々からあれば最高です。すでに営業所のないエリアからの問い合わせがきています。

牧野：

「RPA 安い」というキーワードでは1位になれますが、検索ボリュームの大きいキーワードではまだまだです。

上位は大手ばかりなのでそこに勝つのは長い道のりかもしれませんが、今後しっかりと狙っていきたいです。

宇高さん：

楽しくお仕事ができるので、取引先としての相性はすごくいいと感じています。これからもよろしくお願いします。

牧野：

ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします！