
| 会社名 | ソーシエグループ(ぽとふ保育園 茅ヶ崎園) |
|---|---|
| 施策対象商品 | 保育園の集客・人材採用 |
| 提供サービス | サービスサイトの集客SEO・検索順位改善、採用LP制作、認可移行用の集客LP制作 |
| 目的 | 認知度向上と「親目線・求職者目線」での魅力訴求による、見学・申込と応募の増加 |
| 効果 | EO施策でサイトPVがリニューアル前の約13倍に。紙パンフよりも園の良さが伝わる手応えを実感 |
同じ熱量で走るワンチームとして、事業移行期の挑戦
――実施した施策について教えてください。
マスドライバー株式会社 代表 牧野(以下、牧野):
大きく分けて3つあります。1つ目は、サービスサイトに対する集客SEOおよび検索順位の改善。これが最初のステップでした。2つ目が採用のためのLP制作。そして3つ目が、直近の大きな動きであるぽとふ保育園の茅ヶ崎園が小規模から認可保育園へ移行することに伴う、集客強化のためのLP制作です。
ぽとふ茅ヶ崎 事業長 井口 賢太氏(以下、井口氏):
元々ぽとふ保育園の運営元であるソーシエグループとのお付き合いがあり、同グループ内で他のお仕事をお願いしているご縁がありました。その際、実際に出てきた成果物や効果を見て素晴らしいと感じていたので、今回も迷わずお願いしました。
これまでのLP制作は、良くも悪くも制作会社に丸投げ状態になってしまっていて、何が良くて何が悪いのかがこちらとしても把握できていませんでした。でも、マスドライバーさんにお願いするようになってからは、お互いに意見を出し合いながら進められていますし、ちょっとした修正など何かお願いするとすぐに動いてくれる安心感があります。

マスドライバー クリエイティブディレクター西城玲菜(以下、西城):
普段の連絡にはSlackを使っているのですが、ソーシエさんの社内Slackに私たちを入れていただき、外部の制作会社というよりは、まるでソーシエさんの一員のような感覚で参加させていただいています。これによってレスポンスが劇的に早くなりましたし、細かな気づきにもすぐアプローチできるようになりました。
――解決したかった課題は何だったのでしょうか。
井口氏:
ぽとふ保育園の認知度を上げることです。そのためには保護者の方々に向けて、導線がわかりやすいサイトにしたいと考えました。マスドライバーさんは数値化されたデータや他社サイトとの比較などをていねいに可視化し、教えてくれました。
LPは公開されたばかりなので、結果としての数字はまだこれから検証していく段階ですが、従来の紙のパンフレットに比べて、今のLPを見てもらった方が当園の良さが圧倒的に伝わりやすいな、という確かな手応えを感じています。
牧野:
LPだけではなく全容もお話すると、既存のホームページを活かして集客や検索順位を上げることに注力しました。さらに、採用LPと直近の6月頭にリリースしたばかりの認可保育園移行用のLPを制作し、ぽとふ保育園さんをより多くに人に知ってもらい、選んでもらう施策を実施しました。

例えば採用の観点でいうと「小規模保育園」というワードで検索すると、大手求人媒体が上位を占めているので、このようなビッグキーワードではなかなか戦えません。ですが、「茅ヶ崎 保育園」といった地域特化の掛け合わせで検索されたときに、確実に上位に来るように設計しました。戦いやすいスモールキーワードを狙うことで、ターゲットの「働きたい」「預けたい」というニーズが顕在化した瞬間に、確実に引っかかる仕組みを作っています。
集客も採用も本質は同じ。「らしさ」を言語化する
井口氏:
保育業界全体として、とにかく慢性的な保育士不足が続いています。保育士さん側からすれば、より好条件の園へ自由に転職できる市場ですから、「どうすれば数ある園の中から、うちを選んで働いてもらえるか」が大きな課題でした。
ぽとふ保育園副事業長 森 卓也氏(以下、森氏)
女性が多い職場ということもあり、結婚や出産などのライフイベントによる離職は避けられない側面もあります。だからこそ、継続的に応募が集まる仕組みを作っておく必要がありました。

牧野:
採用ではなく集客支援の観点からお話すると、私たちが運用に入ってからSEOの効果が出て、サイトのPV(閲覧数)はリニューアル前から約13倍まで跳ね上がったんです。ただ、サイトへ呼び込むことはできても、実際に親御さんの見学や申込につながるかは不安な部分が正直ありました。
ぽとふ保育園さんは食事が美味しいとか、小規模ならではの手厚い保育とか、素晴らしい魅力がたくさんある。でも現実の保護者は、まず「立地」などの現実的な条件面で選ぶ場合も多いです。条件で探している方たちに、どうやってぽとふ保育園さんの魅力を届けて、見学や申込みに一歩を踏み出してもらうか、そこはかなり頭をひねりました。
――その壁を乗り越えるために、どのような工夫をしましたか。
牧野:
まずは徹底的な「親目線・自分ごと化」です。SEOの設計に入る前に、実際に自分の子どもの入園見学に行くような目線で園を見学させていただき、これなら自分の子どもも入園させたいし、周囲にも自信を持ってすすめられるという実感を肌感覚で得たことが大きかったです。

西城:
私も徹底して「自分ごと」として考えるように心がけました。ちょうど妹がリアルタイムで保育園探しをしていて、いろいろな園を比較し、細かいところまで気にしている姿を間近で見ていました。そのリアルな不安に寄り添うために、例えばぽとふ茅ヶ崎さんのLPでは、冒頭でまず圧倒的な安心感を与えるメッセージを掲げ、その直後に「選ばれる6つの理由」を分かりやすく提示する構成にするなどの工夫をしました。
井口氏:
マスドライバーさんは、そういった提案の一つひとつに対して、私たちの見えない裏側で本当に深く調べて、動いてくれているのが最初から伝わってきました。
「自己満足」から「顧客視点」へ。対話から生まれたブランディング路線
――実際に制作を進める中で、戸惑いや苦労などはありましたか?
井口氏:
自分たちでLPを作った経験がなかったので、最初は戸惑いもありました。特に、ぽとふ茅ヶ崎として世の中に発信すべきメッセージについて、少し悩んでしまって……。当時はまだ認可保育園としての具体的な保育内容まで固まりきっていなかったので、それを言語化して発信へと落とし込む作業は、正直かなり苦労しました。
西城:
発信するメッセージについては、井口さんと森さんが答えやすいように、質問の仕方は熟考しました。「どんなメッセージにしたいですか?」と抽象的に聞くのではなく、「普段の保育で、実際にはどんなことをされているんですか?」と、日常の具体的なエピソードを深掘りし、お話を伺いながら、一緒に「ぽとふさんらしさ」の原石を見つけていく作業を大切にしました。

井口氏:
そのおかげで、大きな気づきがありました。これまでの発信は、どこか自分たちの自己満足のアピールのような言葉遣いになっていたのではないか、と。今回、マスドライバーさんのおかげで、園を探す保護者や求職者の視点に立った、本当に価値のあるLPができたと実感しています。これを機に、今後は地域活動なども交えつつ、本当に価値ある情報を自分たちからもっと発信していきたいという前向きな意識に変わりました。
森氏:
単に数字を集めるだけでなく、私たちの保育事業に共感してもらうことがLPの一番の狙いでした。ソーシエグループの放課後デイサービス「キッズパスポート」で行っている剣道などの習い事を園にも取り入れることになりそうなので、このようなグループならではの強みを魅力としてしっかり伝え、共感してくれる人を増やしたいという想いがスタートラインでした。
西城:
そもそも今回の制作は「キッズパスポートとのコラボをアピールしたい」というご相談から始まったんですよね。結果として、ウェブサイト上でソーシエグループの事業部間の強力な連携を魅力的に見せる下地を作ることができたのは嬉しかったです。
牧野:
目指していたゴールは、1日も早く園児で満員になり、求人の枠も埋まることです。マスドライバーは作って終わりではなく、成果を数字でお返しすることにこだわっています。 表立ってお伝えしていない部分でも、例えば検索結果で上位に出やすくする構造化や、SNSでシェアされたときに一番魅力的に見えるタイトル設定など、細かい仕込みを裏側で施しています。
私たちはキッズパスポートさんのウェブ集客も担当させていただいていたので、グループ全体の事業理解には自信がありました。この最強タッグの魅力を知っている分、何としても数字につなげたいという気持ちが強かったです。
森氏:
今回改めて実感したのは、「集客」と「採用」は地続きで、重なっている部分が大きいということです。働く保育士さんも、保護者の方と同じかそれ以上に「この園が何を大切にしているのか」をシビアに見ています。ですので、それがウェブサイト上でクリアになっていることが大前提。実際、採用サイトとサービスサイトは分かれていても、求職者は必ず両方を見ています。
西城:
だからこそ、採用LPからサービスサイトへ、そして中途採用サイトへ、さらにその逆も含めて、ユーザーが迷わず縦横無尽に行き来できるような明確な導線設計にこだわりました。
森氏:
まさにそうですね。実は過去には、一度見学に来られた保護者の方が、子どもを預けるのではなく、「ここで働きたい」と保育士として働きに来てくれた事例もあったんです。それくらい、保護者目線と求職者目線は重なる部分が大きいです。今回の制作で、そこをつなぐ動線が強化できたと思っています。
H2 「面」でつなぐ、次なるブランド戦略につなげたい
――最後に、マスドライバーへの今後の期待について教えてください。
井口氏:
他の園のページも少しずつバージョンアップやリニューアルをお願いしていきたいと考えています。最終的には、ほとんどの人に「ホームページを見てこの園を選んだ」と言っていただけるような状態を目指し、集客と採用の両方を叶えていきたいです。
森氏:
今後、さらに社外、たとえば地域のスポーツ団体などとも連携し、サービスの幅を広げていきたいという計画があります。保護者の方がこの保育園を中心に考えて、住む地域を選ぶような未来を作りたい。その着火剤としてもLPをどんどん盛り上げていきたいです。現時点でも、地域の習い事教室にチラシを置かせてもらったり、今後は体操教室への依頼なども視野に入れながら相乗効果を狙っています。ただ子どもを預かる場所ではなく、「地域で子どもを育てる中心地=地域のハブ」に、ぽとふ保育園がなっていければと思っています。
牧野:
とてもいいですね。その野望、ぜひ一緒に叶えさせてください(笑)
森氏:
これからの時代、保育園単体での生き残りは厳しくなっていくと感じています。カフェの併設や、産前産後のケアといった多角的な視点を持って取り組んでいくことが、結果として地域の防犯や近所付き合いにつながり、そして何より親御さんの安心感につながっていくはずだと思います。
牧野:
森さんのお話を伺って、今「点ではなく面で」ブランディングを展開していくことが重要だと改めて確信しました。年齢に応じた事業の「縦軸」と、習い事や地域連携といった「横軸」。この両方を広げていきながら、ソーシエグループだからこそ、安心して選べるというブランドイメージを作っていく。そのゴール設定のもとで、ホームページやLP、さらにはSNSなども活用しながら、さまざまな仕掛けを一緒に作っていけたらと思います。
ソーシエグループさんの事業の横の広がりを活かして中長期的視点に立ったブランディング施策ができれば、次にどんな新しい事業を立ち上げてもすぐにファンがつくような、明るい未来が作れると確信しています。
西城:
今回、井口さんや森さんと伴走させていただく中で、ぽとふ保育園のみなさんがどれほど真摯に、本気で保育に向き合っているかが言葉の端々から伝わってきました。この本気を、私たちはまずはウェブサイトを通じてより強く、より太く世の中に表現し、浸透させていきたいです。その結果、たくさんの人に「ここで働きたい」「ここに子どもを預けたい」と心から思ってもらえるように、お二人の想いを世の中に届ける“翻訳作業”のような役割として、これからもがんばります。
