
会社名 | グロウトレイル株式会社 |
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施策対象商品 | 医療福祉業界の人材紹介 |
提供サービス | Web広告の伴走支援コンサルティング |
目的 | Web広告の最適化 |
効果 | CPA半額以下、同じ広告予算でセミナー参加者が250%まで増加 |
広告予算の最適化を見据えた伴走支援サービス
――どのようなきっかけで伴走支援をお願いしたのでしょうか。
グロウトレイル 磯野さん(以下、磯野さん):
弊社は、医療福祉業界に特化した2021年設立の転職エージェントです。求職者を企業に紹介して報酬が発生するのですが、集客ルートには、求人アプリへの掲載、リファラル、SNSなどがあります。
創業して以来、求人アプリからの応募が90%以上でしたが、競争が激化しつつあり、登録料も上がっている状況です。そこで他のチャンネルを開拓する必要があると感じ、SNS広告に挑戦しようと思ったのですが未経験でノウハウもありませんでした。
そこで、マスドライバーの伴走支援コンサルティングをお願いしました。

マスドライバー株式会社 アカウントマネージャー 大塚賢弘(以下、大塚):
まずは課題について詳しく話を伺い、広告をどう運用していくかについて考えました。
弊社が提供できるサービスは、ABテストの仕方とか、どこの数字を見るのかなどの情報を含めたコンサルティングです。具体的には、アカウントはお持ちでクリック数なども一定数あったので、メタ広告でターゲティングをブラッシュアップし、時間帯の絞り方など、すでにある基盤の中で無駄を削ぎ落としていきました。予算の最適化の支援がメイン業務でした。
医療福祉業界の仕事現場は病棟やクリニックが一般的ですが、その中には企業看護師になるという選択肢もあります。今回は、企業看護師の説明会への誘導がメインのコンバージョンでした。そのためにはファンダメンタル、テクニカルの両側面から見る必要がありました。
その中で、看護師さんが職場に対する不満感が募る時間帯は夜勤に出勤する前の時間帯ということがわかり、施策に生かしていきました。実は私も看護師として働いていた経験があり、今回はその経験も役に立てることができたと思います。
磯野さん:
看護師さんの夜勤の休憩時間には、明らかにコンバージョンが上がっていました。

「正しい広告」のためのノウハウ伝授
――どのようなきっかけだったのでしょうか。
磯野さん:
弊社が課題を抱えているところに、シェアオフィスSTAY UPの同じフロアでマーケティングに強い会社があると聞いて、相談したのがきっかけです。
とてもありがたかったのは、広告運用のノウハウを惜しみなく伝授してくれたことです。広告運用を丸投げしてやってくれる会社はたくさんありますが、自社でノウハウを蓄積するためにこちらのリソースを使ってやらせてくれるところは少ないと思います。
また、一般的に広告運用を広告代理店に依頼する場合、相場では20%上乗せで、長期的視点で見ると、CPAは上がってしまいます。広告代理店さんからするとCPAが上がった方が、利益が出るという事業モデルなのですが、お願いする方としては、予算的に長期間依頼するのは厳しいです。
大塚:
こちらのスタンスとして、ノウハウを隠したいとはまったく考えていません。というのも「正しい広告」というものがあるとしたら、それをできるだけ実現したいからです。
マーケティング全体を俯瞰すると、昨今、広告運用だけならAIに任せることも多くなってきていますし、無駄な出稿の削減はどんどんしていくべきだと思います。それは、ユーザー目線で見ても同じです。
私は、ユーザーにとってほしい情報や必要な情報が届くことが、正しい広告のあり方だと考えています。そして、デジタルだからこそ、ターゲティングできたり、ユーザーのニーズに応えたりできことを広めたいです。

磯野さん:
3ヶ月、コンサルティングをお願いしたのですが、その間は随時質問や疑問にテキストベースのやりとりで対応していただきました。費用感については、「お友達価格」でやってもらったので、これを書くべきかどうかは判断お願いします(笑)
伝授していただいたノウハウは、今後、LINE広告やTikTok広告などに適用できると感じています。
でも実際にLINE広告の運用を始めてみたらわからないことばかりで、広告の営業さんにいろいろ聞いてはいるのですが、やはり詳細は教えてもらえず、粘ったらなんとか教えてもらえて、精度を上げる方法などを試してみましたが、うまくいかないことも多いです。
大塚:
SNSと一緒で、広告の運用もそれぞれちがいがあります。ベースは「誰に、どんな情報と届けたいか」という点では同じなのですが、運用を内製化するとなると難しいところもありますよね。
同じ予算で倍以上の集客数を実現
――3ヶ月間の伴走支援で感じた成果は。
磯野さん:
最も強く感じた成果は、コンバージョンが効率よくとれて、CPAを低く抑えられたことです。相場の半分くらいで済みました。効果的な配信方法を伝授していただけたことは大きかったと思います。
広告が乗らないことが何度かあり、自分だとなかなかその原因にたどり着けないのですが、その道標になっていただいたことも、とても助かりました。
大塚:
SNS広告全般で、同じ広告を出しているのに急に出せなくなるなどのトラブルが起こることはよく聞きます。こちらに対してはプラットフォーム側の問題なのでできることは限られていますが、再申請の仕方や改善した事例の共有など、経験したことからアドバイスすることはできます。
磯野さん:
おかげさまで、セミナーの参加者数が明らかに増えました。施策前は20人程度だったのが、同じ広告予算でも約50人の集客ができました。広告の最適化によって、情報を届けるべき人に届いた結果だと思います。

大塚:
ありがとうございます。施策の最中にもそのようなありがたい言葉をいただけて、モチベーションにもつながりました。何より、結果を出すことができてよかったという安心感が大きかったですが(笑)
もちろん、なんとなくの考えではなくプロとして自信を持って提案しているのですが、結果を出せたのも、ちゃんと実行していただいたからこそだと思います。
磯野さん:
SNSごとに特徴があり、例えばInstagramは比較的若年層の女性が多いなど、そのようなターゲットを持つサービスや商品にとっては、広告出稿は効果的だと思います。また、今はネット上での集客チャンネルを持っていないけどそれを強化したら業績が伸びそうな事業者に合ったサービスだと思います。
私の場合、元々エンジニアでITの知識があったので内製化を見据えた伴走支援コンサルティングをお願いしましたが、このような伴走型か、すべてお任せする丸投げ型かは事業者が解決したい課題や状況を見て選んだらよいと思います。
大塚:
どちらも対応可能です。長期的に見ると伴走型の方がお得かもしれませんが、ベースとなるITの知識に自信がない場合は、丸投げ型の方が課題解決の役に立てるかもしれません。
私は元々看護師で看取りなども経験し、さまざまな患者さんの死を目の当たりにして、死に方は生き方だと感じました。じゃあ自分がどういう生き方をしたいのかを考えたときに、看護師という仕事にもやりがいは感じていましたが、もっといろいろなことを経験したいと思い、この業界に入りました。
広告運用からはビジネスの本質が見えると考えていて、そこでお客様のお役に立てることはとても嬉しく思います。
磯野さん:
今後、もっと集客チャンネルを広げたいと考えています。今すでに思考錯誤しているTikTokやLINEなどの広告運用でも、できたらぜひ伴走していただきたいです。あとはSEOなど、他の集客方法についても相談しつつ進めていけたらうれしいです。
大塚:
同業他社も強い事業だと思うので、これからどう戦っていくのか、考えるべきことも多いですが、その分やりがいのある仕事だと感じています。これからもよろしくお願いします!
