Webマーケティングの施策として、サイト集客に「SEO(検索エンジン最適化)対策」を取り入れる事例も多くなっています。SEO対策は費用対効果に優れた集客方法だとされている一方で、「SEO対策は意味がない」と正反対な意見も耳にします。
SEO対策は継続的にユーザーを集客するのに長けていますが、意味のない施策を行ってしまうと、まったく成果を出せないのも事実です。場合によっては、Webサイトやコンテンツの評価を下げてしまい、ユーザー流入数の減少につながってしまうかもしれません。
SEO対策に取り組むときは、意味のない施策を回避したうえで、効果の期待できるSEO対策に取り組むことが大切です。
この記事では、「SEO対策は意味ない」とされる背景とは何か、意味のないSEO対策について解説します。成果が期待できる効果的なSEO対策についても解説しますので、合わせてご参照ください。
- Webサイト、Webサービスの企画担当者
- SEO対策をしたけれど効果が得られなかった方
- 正しいSEO対策を知りたい方
- 意味のないSEO対策の実例
- 成果が期待できるSEO対策方法
- 現状のSEO対策の判断基準
SEO対策は意味がないとされている理由
成果を出せれば優れた費用対効果を発揮するとされているSEO対策ですが、自社サイトを作ったものの、成果につながらない事例も珍しくありません。時間を掛けて導入したSEO対策が効果を発揮できないと、労力だけがムダに消費されてしまうのも事実です。
実際に、施策を実行しても効果を発揮できないケースも多く、「SEO対策は意味がない」と考えてしまう方もいます。
SEO対策は意味がないと考えられてしまう理由には、以下のような点が挙げられます。
- 施策を取り入れてもアクセス数が伸びないため
- 集客をしても売上につながらないため
- アルゴリズムの変化で順位が変動するため
ここでは、SEO対策は意味がないと言われてしまう理由について解説します。
施策を取り入れてもアクセス数が伸びないため
「SEO対策は意味がない」とされる理由のひとつに、施策を取り入れてもアクセス数が伸びない点が挙げられます。どれだけ力を入れてコンテンツを制作しても、検索エンジン上で上位表示されなければ、アクセス数の増加を見込むのは難しいのも事実です。
そのため、記事制作に掛けた労力やコストと、まったく見合わないユーザー流入数に留まってしまう事例も珍しくありません。
施策を取り入れてもアクセス数が伸びない理由には、「記事の構成・コンテンツ量が不足している」などが原因として考えられます。
検索エンジンで上位表示させるには、検索ワードのニーズに合致したコンテンツを提供する取り組みが重要です。ユーザーが求めている情報を提供できなければ、検索上位に表示されるのは難しくなっています。
集客をしても売上につながらないため
SEO対策で検索上位になっても、売上につながらないため「意味がない」と感じてしまうケースも挙げられます。アクセス数が増えても自社製品や商材の販促につながらなければ、効果が薄いのも事実です。
検索上位になっても自社商品の売上が伸びない理由には「キーワードの選び方が間違っている」「CVR最適化ができていない」などが原因として挙げられます。
たとえば、フライパンを売りたいにもかかわらず「フライパンを使った料理紹介記事」のキーワードで記事を制作すると、すでにフライパンを所有しているユーザーが訪れるため製品の販促につなげにくいのも事実です。
キーワードを選ぶときは、自社商材を買い求めてくれる「読者像(ペルソナ)」とはどのような人物か、検索ニーズと合わせて設定するのをおすすめします。
また、検索上位を獲得した記事から、フライパンの良し悪しや販促につなげる特集記事に内部リンクで導線を設けるなど、CVRを高める施策も求められます。
- 商材やターゲットの関連性を高めたキーワード選定
- 検索ニーズを満たしたコンテンツづくり
- コンバージョンへの導線づくり
アルゴリズムの変化で順位が変動するため
SEO対策は意味がないとされる理由に、アルゴリズムの変化で順位変動が起こる点を挙げる方も多くなっています。
Googleなどの検索エンジンは定期的にアルゴリズムを変更しており、サイトの評価軸が変化することで、これまで検索上位だったコンテンツが圏外になってしまうケースも珍しくありませんでした。
特に、外部リンクやサイト施策などのテクニカルSEO対策は、アルゴリズムによる影響を大きく受けやすいのも事実です。コンテンツSEO対策に注力して優れた記事を制作しても、アルゴリズムの変化ひとつで流入数がゼロになってしまう事例もあります。
専門家以外はアルゴリズムの変化に追従し続けることが難しく、結果としてせっかく取り組んだコンテンツが無に帰してしまい、「SEO対策は無意味だ」と感じてしまう方も少なくないようです。
アルゴリズムの変更は防ぎようがないため、変化に適応できるSEOの専門家以外は注力し続けるのが難しくなっています。
意味がないSEO対策の具体例と解説
SEO対策に「正解」がある訳ではありませんが、「意味がない」とされている取り組みはいくつも存在します。以前は有効とされていた施策でも、検索アルゴリズムのアップデートにより、意味がなくなっている事例も珍しくありません。
2024年時点ではもう意味がないとされるSEO対策の具体例は以下のとおりです。
- 意味のない長文コンテンツ
- 本文に対するキーワードの過剰な詰め込み
- メタタグのキーワード設定
- 自作自演サイトによる被リンク
- 地名や商品名など一部分だけを変えたコンテンツの量産
ここでは、意味がないSEO対策の具体例と、それぞれの内容を解説します。同様の取り組みをしていても効果が薄いどころか、ペナルティを受けてしまう可能性もあるため、自社で同じような施策をしていないか振り返るのをおすすめします。
なお、一部はGoogleのガイドラインに違反するため、検索結果画面に表示されなくなるリスクがあるのも事実です。Googleがどのようなページを高く評価するかを理解するために、今一度「検索品質評価ガイドライン(英語)」の確認をおすすめします。
ペナルティを受けると、検索順位が大幅に下落する。Googleのペナルティには自動・手動の二通りがあり、特に低品質なコンテンツや、検索順位だけを見据えたSEO対策は逆効果になるリスクがある。
意味のない長文コンテンツ
2015~2017年はコンテンツSEOの取り組みが流行しており、SEOのキーワードを詰め込んだ「長文コンテンツ」であればあるほど高く評価されていました。わずかでもキーワードに関連する内容であれば、ただひたすら文章として詰め込むような記事がSEO対策として主流だった時代です。
しかし、昨今のSEO対策において、意味のない長文コンテンツは一切評価の対象になりません。むしろ、低品質なコンテンツとしてサイト全体の評価を引き下げてしまうため、好ましくない取り組みです。
近年では、「短く」「分かりやすく」「特に関連性のある内容」をまとめ、網羅性・可読性に長けたコンテンツが評価されています。
「記事は◯◯文字以上で執筆する」など、中身ではなく文字量をベースにした指標を打ち立てる手法。
文字の量を多くするために、関連性の低い無駄な情報を含ませるのはまったくの無意味です。競合サイトをチェックするときは、テキストではなく、含まれている情報量を確認します。
「ただ長文を目指したコンテンツ」と、「良質な情報が多いために長文になったコンテンツ」は別物ですのでご注意ください。
本文に対するキーワードの過剰な詰め込み
検索上位を獲得するために、キーワードを過剰に詰め込む取り組みも、意味のないSEO対策のひとつです。これまでは「対策キーワードを〇回以上使用する」といった出現頻度により、検索サイトに評価されることがありました。
近年ではコンテンツ内容が重視されているため、キーワード詰め込みは無意味となったSEO対策手法のひとつです。ユーザーでも気付いていなかった求めている情報(潜在ニーズ)を提供できるような、ユーザー視点に立った記事が評価の対象になります。
「共起語をそれぞれ◯個以上使用する」「ユーザーには見えないよう、背景と同色の文字を使ってページ内にひたすら挿入する」などのキーワードをかさ増しする手法
昨今においてキーワードはあくまで関連性を見つけるのみで、検索順位は「コンテンツの充実さ」「サイトの専門性の高さ」などが重視されています。
サイトでは1コンテンツに1キーワードを基本として、「クエリに対する答えが含まれているページかどうか」に主軸を置きます。「猫」で上位を獲得したいなら「猫の飼い方」「猫の品種」「猫のしつけ」といった、関連性のある言葉から派生するバリエーションを意識するとよいでしょう。
メタタグのキーワード設定
メタタグ(metaタグ)とは、ページに関するキーワードやディスクリプションの設定を指します。かつては、ページ内容と関連性が高いキーワードをいくつか設定しておくのがSEOのセオリーでした。
サイト制作においてメタタグのキーワード設定は今でも存在しますが、Googleがメタタグの設定サポートを停止したため、メタキーワードは考慮しなくなりました。昨今では、検索エンジン上でメタタグが重視されることはないため、キーワードをどれだけ詰め込んでも無意味です。
「メタタグへ関連性のあるワードや共起語を詰め込む」「metaディスクリプションにキーワードを詰め込む」といった手法。
しかし、metaディスクリプションの設定は、ユーザーを見据えたSEO対策として効果がない訳ではありません。ユーザーニーズを深堀りしたり、クリックしたくなるような文言で惹きつけたりする取り組みは、現在でも意味のあるSEO対策と言えます。
ディスクリプション内容は検索結果で80字ほど表示されるため、ユーザーの関心を惹く文言を挿入することでクリック率を引き上げる効果が期待できます。
自作自演サイトによる被リンク
自社のサイトの評価を上げるために、複数サイトを作成し、メインサイトへのリンクを貼り誘導するやり方も、現在では効果の薄いSEO対策のひとつです。
「良質な被リンク獲得」自体はSEO対策として現在でも有用ですが、価値のないリンクをむやみに貼ると、むしろGoogleからペナルティを受ける原因となります。
有益なサイトへのリンクや、良質な被リンクは現在でもSEO対策として効果のある施策です。しかし、自作自演サイトなどから価値の低いリンクを貼り付けても、サイト全体の順位を上げる効果は期待できません。
「美容系メディアなのに関係のない旅行・金融サイトからリンクを多数盛り込む」「評価の高いコンテンツを持つドメインのサブディレクトリを借りて、無関係のサイトを運営する」などの手法。
一昔前では、「逆SEO(ネガティブSEO)」における手法のひとつとして、好ましくないコンテンツからリンクを貼って競合の検索順位を意図的に下げる事例がありました。
スパムサイトなどからの被リンクはコンテンツへ悪影響を与えていたため、良質なコンテンツを提供する事業者は、明らかに低品質な被リンクを定期的に否認する手間が掛かっていたのも事実です。
しかし近年では、Google側で低品質コンテンツからのリンクを自動的に無効化してくれる仕組みが導入されています。低品質な被リンクをその都度否認する必要もなく、価値のないリンクを集めたブラックハットSEO対策も一切効果を発揮しません。
被リンクとは少し異なるものの、ドメインを間借りした「サブディレクトリ貸し」といった手法でページを運用する手法も該当します。ドメイン所有者の高評価を間借りし、無関係のWebサイトを運営してGoogleの評価を悪用する手法です。しかし、上述したサブディレクトリ貸しの悪用も、2024年5月5日のスパムポリシーに伴い「サイトの評判の不正使用」として手動ペナルティの対象となりました。
地名や商品名など一部分だけを変えたコンテンツの量産
地名や商品名など一部分だけを入れ替えたコンテンツを量産するのも、SEO対策として意味がない手法です。むしろ、大部分が同じ内容では「コピーコンテンツ」として扱われ、たとえ同じサイトでもペナルティを受ける可能性が高まります。
大部分が同じ内容だと、スパムサイトとしてドメイン自体の評価が大幅に低下してしまう可能性も高まります。一昔前では「コンテンツの量」が重視されていましたが、近年では「コンテンツの質」が大前提です。
同じようなコンテンツを量産しても意味がないため、一つひとつのキーワードを深堀りした記事制作を心がける必要があります。
サイズや色のバリエーションが多い商品を扱うECサイトにおいて、同じ内容で地名や商品名などを変更しただけのページを量産するなどの手法
量産されたコンテンツはいわゆる低品質コンテンツであり、オリジナリティがないと見られてしまいます。
特定のキーワードに対し、複数の記事を作成するのはサイトの専門性を高める意味では効果が期待できます。ただし、どれも品質にこだわる必要があるため、まずは「ユーザーの検索ニーズを満たしているか」というユーザー目線での制作が求められます。
成果が期待できるSEO対策の具体例
適切なSEO対策であれば、現在でも効果を期待できます。SEO対策に取り組んでも成果を得られなかった場合は、以下のポイントを満たせているか振り返ることが大切です。
- ユーザーニーズを踏まえた独自コンテンツの作成
- ページ読み込み速度の向上
- 適切な内部リンクの設置
- スマートフォン対応
- E-E-A-Tを高める
ここでは、成果が期待できるSEO対策について、具体例と共に解説します。
ユーザーニーズを踏まえた独自コンテンツの作成
SEO対策の基本は、「ユーザーニーズ」を満たしたコンテンツを作ることです。たとえば、「SEO」を実際に検索すると上位記事が閲覧できます。上位記事はいずれもユーザーニーズを満たした上質なサイトであり、Googleの評価を得ているため参考にしながらコンテンツ作成をしましょう。
- SEOの意味
- SEO対策の基本
- SEO対策でやってはいけないこと
- SEO対策のメリット、デメリット
「SEO」で調べて上位記事に含まれているのは、以上のような要素です。単語単体だけではなく、その周辺の知識も網羅的に把握できるよう、コンテンツの質が重視されていることが分かります。
上記の要素を網羅するのはもちろん、オリジナルの文章を使って独自コンテンツを作成すると、SEO対策としての成果を期待できます。コピーコンテンツはペナルティの要因となるため、コピペはできる限り避けることが大切です。
どのようなコンテンツが評価を獲得しやすいのか、まずは「キーワード」で表示された検索上位の記事をチェックして、ユーザーニーズを徹底的に深堀りするのをおすすめします。
ページ読み込み速度の向上
ページの読み込み速度を向上させれば、SEO対策として意味のある効果を発揮します。ページの読み込み速度とは、アクセスしてからページの全文が表示されるまでの時間です。
画像をふんだんに使って装飾も多いページだと、読み込みのダウンロードに時間が掛かり、読者の離脱につながります。
出典元:Think with Google「benchmarks for mobile page speed」
2017年に行われたGoogleの調査では、「1~3秒で離脱率は32%増加」「1~5秒で離脱率は増加90%」「1~6秒では離脱率が106%増加」と、ページの表示スピードが遅れるにつれてユーザーの離脱率も大きく向上していることが分かります。
どれだけ検索上位になったとしても、ページの読み込み速度が遅いと、ユーザーが直帰・即離脱してしまうのは避けられません。そのようなユーザー行動は、結果として検索結果の順位に悪影響を与えます。
そのため、読み込み速度の改善はSEO対策で非常に価値のある取り組みと言えます。読み込み速度が不明瞭な場合は、Googleの「PageSpeed Insights」などでスコアを確認することが可能です。
- サイトに埋め込まれている画像や動画ファイルサイズの最適化
- より高性能なサーバー環境に乗り換える
- ブラウザのキャッシュ等を用いた読み込み速度の改善
- レンダリングを妨げるJavaScriptを削除
- スクロール読み込みを導入する
適切な内部リンクの設置
適切な内部リンクを設置すれば、導線によってユーザーの回遊を促せるほか、クローラビリティを高めて検索エンジンにインデックスされやすくなります。内部リンクとは、自社サイト内の各ページへとつながるリンクのことです。
内部リンク構造の最適化もSEO対策における基本のひとつで、分かりやすいサイト構築を実現すれば、Googleからの評価が高まりSEO効果を発揮できます。
また、近年では「トピッククラスター」と呼ばれるコンテンツ制作のやり方も注目を集めています。トピッククラスターとは、バラバラに混在している記事から関連性のあるコンテンツをつなぎ合わせ、記事群全体の評価を高める手法です。
メインとなる記事の回りに小テーマを満たしたコンテンツをつなぎ合わせることで、メインコンテンツの評価を高めて、多くのユーザー流入が望める「ビックキーワード」で検索上位を目指しやすくなります。
内部リンクを設置すれば、サイト全体の評価も高める効果が期待できるのもメリットです。
- 最新情報(最近公開されたWebページ)をTOPページやサイドカラムに掲載する
- カテゴリ一覧やタグ付けを行い、関連ページに飛びやすくする
- 「自分が今どのページにいるのか」を把握できるパンくずリストを設置する
- 関連性の高いコンテンツ同士から、ユーザーの役に立つコンテンツへ遷移リンクを置く
スマートフォン対応
近年のSEO対策では、「モバイルファースト」として、スマートフォンでの閲覧に最適化されているかどうかが重要視されているのも事実です。
Googleの検索エンジンも、モバイルファーストインデックスとして、スマートフォンサイトの評価を主軸にサイトをインデックスする取り組みを始めています。先述した「PageSpeed Insights」にも、「携帯電話」の評価軸が用意されているのが現状です。
その背景に、「デスクトップPC検索」と「モバイル検索」の比率逆転が挙げられます。
出典元:SISTRIX(シストリックス)「The proportion of mobile searches is more than you think」
ドイツ企業の「SISTRIX(シストリックス)」が2020年に行った調査によると、すべての検索クエリのうち、すでに3分の2はモバイル端末によって行われていることが分かります。
さらに、日本に内容を絞ると「モバイル75.1%」「デスクトップ24.9%」と、およそ4分の3がモバイル端末による検索です。
ユーザーの多くが利用しているモバイル表示の対応を怠ってしまうと、気付かないうちに表示ズレや可読性の低下など、ユーザー離れを招く原因を見落としてしまうかもしれません。
そのため、昨今ではモバイル表示でも違和感なくストレスフリーで閲覧できるよう、スマートフォンに対応する取り組みがSEO対策において必要不可欠となっています。
- サーチコンソール>ページエクスペリエンスからモバイルに関する指標をチェックする
- サイトデザインをレスポンシブに対応する
- 容量削減によるモバイル通信への最適化
- 80文字~120文字前後で文字を改行する
- GoogleChromeのモバイル表示でデザインをチェックする
Windows…[Ctrl]+[Shift]+[I]もしくは[F12]
macOS…[option]+[command]+[I]
E-E-A-Tを高める
近年のSEO対策では、「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」、通称E-E-A-Tが重視されています。
E-E-A-TはGoogleの検索品質評価ガイドでも言及されており、Webサイトの評価基準として据え置かれています。E-E-A-Tを考慮してサイトの品質を高めていけば、「意味がない」と感じていたSEO対策にも反応が見られるかもしれません。
E-E-A-Tを高めるには、制作するコンテンツの専門性がある人材や、権威性のある著明な人材を交える必要があります。
誰が書いたか分からない信頼性の低いレビュー記事よりも、専門性の高い人が登場したり、実物商品を実際に使用した写真を添えたりすることで、ユーザーの信頼獲得や検索エンジンからの評価につながります。
- 専門家や監修者などをコンテンツ内に表示する
- 独自性の高い調査データを作成して権威性を上げる
- 実際の体験談やオリジナル画像を用いて記事を制作する
- 特定のテーマに特化したコンテンツを制作してサイト全体の専門性を高める
SEO対策に意味がないか・あるかの判断基準
SEO対策を行っているにもかかわらず、「思ったようにアクセス数が伸びない」「意味があるのかどうか分からない」と悩むケースは珍しくありません。
SEO対策に意味がないと判断する前に、まずは判断基準に沿ってセルフチェックしてみるのをおすすめします。
SEO対策に意味があるかないかの判断基準は以下のとおりです。
- 検索順位が上がっているか
- 表示回数・アクセス数が増えているか
- 問い合わせの獲得や売上アップにつながっているか
ここでは、SEO対策の効果が出ているかどうかを判断する基準を解説します。
検索順位が上がっているか
SEO対策が意味のあるものかどうかは、検索順位に現れます。そのため、検索順位はSEO対策におけるメインの判断基準です。しかし、SEO対策の効果は、ただちに現れるものではありません。
扱うキーワードやコンテンツ、競合数によって成果が分かるまでの期間は異なります。
基本的に2~3か月ほど経過してからチェックするのが望ましいですが、その時点で検索順位に変化があるかどうかを確認しましょう。
時間が経つにつれて検索順位が上がっていれば、Googleに評価されるコンテンツを制作できているのは間違いありません。
一方で、順位が下がっていたり、変わっていなかったりする場合は改善の余地が考えられます。ユーザーの意図を汲み取れているか確認したうえで、コンテンツのリライトなど作り直しに取り組むのをおすすめします。
表示回数・アクセス数が増えているか
SEO対策の効果が出ているかどうかは、表示回数・アクセス数の増減でチェックできます。基本的に、SEO対策の効果として自然検索(オーガニック)による流入があるかどうか確認することが大切です。
自社サイト全体の表示回数・アクセス数が増えているかどうかは、以下のアクセス解析ツールで確認できます。
- Googleアナリティクス
- Search Console
- 順位チェックツール
- ahrefs など
サイトの開設と共に上記のアクセス解析ツールを導入しておき、日数が経つにつれてアクセス数が伸びているかチェックすれば、SEO対策の効果を可視化しやすくなります。
問い合わせの獲得や売上アップにつながっているか
SEO対策の意味がないとされる理由にコンバージョンしない点が挙げられます。特に、商品購買につながりにくいとされる「Knowクエリ」は、コンバージョンにつなげるため読者の目を引くボタンなどの装飾が必要不可欠です。
自然検索(SEO)流入からの平均CVR2〜5%とされているため、数値が範囲外であれば導線や装飾などを見直す必要があります。
SEO対策でコンテンツをいくら充実させても、成約につなげるための導線が欠けていてはコンバージョン率の改善を見込めないためご注意ください。
SEO対策をしたサイトで「問い合わせ件数の増加」「売上アップの貢献」などが実現できているかどうか、定期的に振り返るのをおすすめします。
意味のないSEO対策を避けるポイント
意味のないSEO対策に取り組んでしまえば、費用や時間、コストをムダにしてしまうのも事実です。「せっかくSEO対策をしたのに意味のない結果となった」となるのを避けるために、以下の3つに着目するのをおすすめします。
- 目的や目標を明確にしたうえで取り組む
- 成果を定期的にチェックする
- 専門業者への依頼内容を精査する
ここでは、意味のないSEO対策を避けるポイントについて解説します。
目的や目標を明確にしたうえで取り組む
SEO対策をするときは、目的や目標に具体性をもたせたうえで、明確化しておくことが大切です。
たとえば、「サイトのアクセス数を増やしたいのか」「自社商材の問い合わせ件数を増やしたいのか」など、目的によって選定すべきキーワードや取り組むべきSEO対策が大きく異なるのも事実です。
極端な例では、「問い合わせ件数を増やしたい」場合、無理にビッグキーワードなどで検索上位を獲得する必要はありません。検索総数は低くとも、自社商材とニーズがマッチするロングテールキーワードで記事を制作すれば、早期の段階から検索上位を獲得しやすくなります。
SEO対策=ビッグキーワードで検索1位と大枠で捉えてしまうと、掛かるコストも果てしなくなってしまうため、目標や目的に合わせたSEO対策が大切です。
成果を定期的にチェックする
一度SEO対策で自然流入を獲得すれば、長期にわたって安定したユーザーを獲得できるのはSEO対策の大きなメリットです。しかし、恒久的に効果を発揮するとは限りません。
Googleアルゴリズムのアップデートや競合他社の対策により評価が下がったり、反対に異なる視点からのキーワードが評価されたり注目されたりします。
そのため、SEO対策を行ったあとはサイトの動向を定期的にチェックしましょう。「アクセス数が低下している」「検索順位が下がっている」といったコンテンツは内容を分析し、よりユーザーニーズに合わせてリライトすることで再評価の機会を作れます。
専門業者への依頼内容を精査する
アルゴリズムの変更などが頻繁に行われるSEO対策は、個人だけで情報を収集し続けるのが難しいのも事実です。そのため、必要に応じてSEO対策の専門業者へ外注してみるのをおすすめします。
SEO対策を外部に委託する場合は、数ある専門業者のサービス内容を精査しましょう。どのようなサポートを受けられるのかはっきりさせておくと、意味のないSEO対策にコストを掛けてしまうリスクを防げます。
先ほど説明した「決めた目標や目的に合う業者」を選ぶのもポイントのひとつです。多種多様な業者から適したサービスを見つけるには、直近の実績やその業者の強みがメリットになるかどうかを考えて選択するとよいでしょう。
まとめ
SEO対策は「すればよい」というものではなく、意味のないSEO対策は無駄なコストになるばかりか、評価を逆に下げるリスクもあります。
また、SEO対策は最終目的をクリアするために講じる手段であるため、自社が何を向上させたいのかを明確にさせておくことが重要です。
マスドライバーでは、豊富な実績から最終目的までリーチするSEO対策を得意としています。自社にいると気付けなかった差別化ポイントを、Webマーケティング企業ならではの目線で見出しながらSEO対策を行うため、気になる方はぜひお問い合わせからご相談ください。