「自社サービスや商品をもっと多くの人に知ってもらいたい」と考えたとき、Webの自然広告でもあるSEO対策と、そのコンサルタントを利用する方が多くなっています。
近年ではWebサイトの利用者が急増しており、電通調べによると2022年時点で前年比114.3%の成長を遂げたインターネット広告費は、国内における総広告費全体の43.5%を占めているのも事実です。
とはいえ、実際にSEO対策のコンサルが何をしてくれるのか、そもそもSEO対策を外注して得られるメリットやデメリットが何なのかが分からず、利用を足踏みしている方もいるかもしれません。
この記事では、SEO対策コンサルの主なサービス内容、依頼するメリット・デメリット、そして業者の選び方を詳しく解説します。また、SEO対策をアウトソーシングする際の適正予算についても触れています。
SEO対策コンサルを検討中のあなたにとって、有益な情報が満載です。ぜひ最後までお読みください。
SEO対策コンサルの主なサービス内容
SEO対策のコンサルティング会社が提供するサービスは多岐にわたります。主なサービス内容は、「SEO対策のノウハウ提供」「戦略立案」「効果測定・レポーティング」などです。
それぞれのサービスがどのようなものなのか、SEO対策コンサルの具体的な内容を見ていきましょう。
SEO対策に関するノウハウの提供
SEO対策コンサルが提供する主なサービスの1つ目は、SEO対策に関するノウハウの提供です。SEO対策のコンサルを利用すれば、SEOの基本的な知識から最新のトレンド、そして自社のWebサイトに最適な対策方法まで、幅広い情報を得られます。
SEOは非常に流動的で、数年前に通用していたスキルが今も通用するとは限りません。そのため、苦労せず常に最新のSEO対策情報を入手・実行できるのは、コンサルを利用する大きなメリットだといえます。
自社でSEO対策を行う際には、情報収集や試行錯誤に多くの時間と労力が必要です。一方で、コンサルタントの専門的なアドバイスを得られれば、ノウハウを入手する手間を大幅に削減できます。
また、自社の課題や、目的に合わせた具体的なアドバイスが得られるのもSEO対策コンサルを利用するメリットのひとつ。
SEO対策コンサルは単なるアウトソーシングにとどまらず、効率的にSEOを学びたい場合にもおすすめです。
Webサイトを上位表示させるための戦略立案
SEO対策コンサルが提供する主なサービスの2つ目は、Webサイトを上位表示させるための戦略立案です。具体的に、Webサイトを上位表示させる代表的な戦略立案は以下のような手法があげられます。
- サイトの構造設計
- キーワード選定
- 競合調査
- 既存コンテンツの修正提案
戦略立案では、SEO対策に必要な要素を総合的に考慮したうえで、コンサルがWebサイトを上位表示させるための戦略を作り出します。
たとえば、サイトの構造設計では、ユーザーと検索エンジンがサイトを理解しやすい構造にするための技術的なアドバイスを受けられます。
特に、キーワード選定はSEO対策コンサルの腕の見せどころです。サイトのコンセプトに関連する膨大な単語の中から、上位表示の難易度、検索ボリューム、ユーザーニーズといった多様な観点でキーワードを抽出し、検索エンジンに評価されるタイトルや見出しを構築します。
Webサイトをスピーディかつ効果的に上位表示させるためにも、サイトの構造設計や適切なキーワード選定、コンテンツ作りは必要不可欠です。SEO対策コンサルへの依頼であれば、多くの要素を網羅的に考慮した戦略立案により、効果的にWebサイトの上位表示を目指せます。
SEO対策の効果測定・レポーティング
SEO対策コンサルが提供する主なサービスの3つ目は、SEO対策の効果測定とレポーティングです。「Webサイトの表示順位」「訪問者数」「ユーザーの行動パターン」など、SEO対策の効果を定期的に計測し、コンサルで得られた結果を報告するサービスです。
SEO対策は一度行ったら終わり、ではなく、常に変化する検索エンジンの動向やユーザー行動に対応して最適化を続ける必要があります。そのため、定期的な効果測定とレポーティングは、SEO対策の成功を確実にするために欠かせません。
また、効果測定・レポーティングのサービスは、SEO対策のコンサルがどのような成果を上げているかチェックする手間を省けるのもメリットです。
コンサルの利用者に求められる手間は定例報告などで現況を確認するのみとなり、Webサイトの上位表示に必要な施策のほとんどをSEO対策の専門家に任せられます。
SEO対策コンサルを依頼するメリット
SEO対策を専門家であるコンサルタントに依頼すれば、「時間とリソースの節約」「順位低下リスクの回避」「最新のノウハウに基づく対策」など、幅広いメリットが得られます。
SEO対策のコンサルに依頼するメリットについて、詳しく見ていきましょう。
自社で試行錯誤する手間や時間を省ける
SEO対策を専門家であるコンサルに依頼すれば、自社で試行錯誤する手間や時間を省き、本来の業務や別の成長戦略に人材を注力しやすくなるのがメリットです。
SEO対策は自社で取り組むことも可能です。しかし、情報収集から戦略立案、実行、そして効果測定まで、すべてを自社で行う必要があります。SEO対策を試行錯誤するには大きな手間と時間がかかるため、多大な労力を消費してしまうのも事実です。
しかし、SEO対策に必要な作業を専門家であるコンサルに依頼すれば、試行錯誤の手間や時間を大幅に省けます。コンサルタントはSEO対策の最新トレンドを把握しており、その知識と経験を活用して効果的かつ効率的に戦略を立案できるのがメリットです。
これにより、自社だけでSEO対策に取り組むよりも早く、かつ確実にコンサルタントが成果をあげることが可能となります。
ペナルティによって順位が下がるリスクを避けられる
専門家であるコンサルタントにSEO対策を依頼すれば、ペナルティによる順位低下のリスクを回避し、中長期にわたってサイトの成長を見込めるのがメリットです。
SEO対策は強力なWebマーケティング施策ですが、誤った方法を取ると逆効果になるケースも少なくありません。特に、Googleなど検索エンジンのガイドラインに反する行為はペナルティの対象で、積み上げてきた労力や、長い期間を掛けて育てたWebサイトが一瞬にして無に帰す可能性もあります。
一方、SEO対策の専門家であるコンサルタントは、検索エンジンのアルゴリズムやガイドラインを熟知しているため、ペナルティを受けてしまうような間違ったマーケティング施策を行う心配はありません。
適切なSEO対策の提案・実行により、ペナルティによって順位が下がるリスクを回避しつつ、Webサイトの確かな成長を期待できます。
最新のノウハウに基づくSEO対策ができる
Googleなどの検索エンジンは定期的にアルゴリズムもアップデートされるため、SEO対策のノウハウも常に変化しています。そのため、自社だけでSEO対策を行う場合、最新の情報を常に追いかけなければなりません。
たとえ今の状態に満足していても、最新のトレンドから外れてしまえば、検索順位が一気に下落してしまう可能性も十分に考えられます。
そこでSEO対策をコンサルに依頼すれば、手間をかけずとも最新のノウハウに基づいたWebサイト運用を行えます。
SEO対策コンサルへの依頼であれば、トレンド環境の変化にも柔軟に対応した効果的な施策を実施でき、Webサイトの表示順位を持続的に上げていけるでしょう。
SEO対策コンサルを依頼するデメリット
SEO対策コンサルへの依頼には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。具体的には「コストがかかる」「上位表示は保証されない」「依頼側である自社のリソース不足に起因するトラブル」など、さまざまです。
これらのデメリットを理解したうえで、適切な判断をすることが重要です。SEO対策コンサルを依頼するデメリットについて詳しく見ていきましょう。
インハウスと比べてコストがかかる
SEO対策コンサルに依頼する場合はサービスに対して一定の費用が発生するため、インハウスと比べてコストが掛かりる点がデメリットです。通常、SEO対策のコンサルでは「単発のプロジェクトであればプロジェクトごと」「継続的なサポートであれば月額や年額での料金」と、それぞれのニーズに応じてインハウスよりもコストの発生するケースが多くなっています。
もちろん、自社でSEO対策を行う場合でも人件費や時間、学習コストなどコストは発生します。それでも、初期費用や継続的な費用を考慮すると、コンサルタントに依頼する方がコストが高くなる可能性があります。
必ず上位表示できるとは限らない
専門家であるコンサルタントへSEO対策を依頼し、適切な戦略を立てられたとしても、必ずしも上位表示が保証されるわけではない点がデメリットです。
Googleなどの検索エンジンで上位表示されるには、自社のWebサイトコンテンツ以外に、さまざまな不確定要素の影響を受けるのも事実です。
競合他社のWebサイト状況や、検索エンジンのアルゴリズム変更など、多少の順位変動を受けて検索の上位表示から下落してしまう不確定要素が残ります。
自社のリソース不足でアドバイスを実行できないケースがある
SEO対策コンサルから適切なアドバイスを受けたとしても、それを自社で実行するためのリソースが欠けている事例も少なくありません。具体的な対策を立てても、それを実行するための人員や時間、技術力が不足していると、アドバイスを活用して成果を出すことは難しいのも事実です。
これは、SEO対策をコンサルタントへ依頼するデメリットといえます。しかし、一部のコンサルタントでは、「コンテンツ企画・作成」「Webサイトの技術的な改善」など、自社ページへの流入を増やす業務や施策支援まで一緒に依頼することが可能です。
検索の上位表示に必要なコンテンツ作りまでアウトソーシングできるコンサルなら、自社のリソースを落とすことなく、外部リソースのみでSEO対策の効果を得やすいといえるでしょう。
自社に合うSEO対策コンサルを選ぶポイント
自社に適したSEO対策コンサルを選ぶためには、いくつかのポイントを考慮する必要があります。具体的には「依頼できるサービス内容の具体性」「過去の実績や評判」「料金設定」の3点です。
自社のニーズにもっとも合致するコンサル会社を選ぶことが、SEO対策の成功につながります。自社に合うSEO対策コンサルを選ぶポイントについて、詳しく見ていきましょう。
依頼できるサービス内容を具体的に確認する
SEO対策のコンサルを選ぶときは、依頼できるサービス内容を具体的に確認するのがベストです。SEO対策を実施している多くのコンサルティング会社では、「SEO対策のノウハウ提供」「戦略立案」「効果測定」といった共通するサービスを提供している一方で、具体的な内容やアプローチは業者によって異なります。
また、一部のSEO対策コンサルでは単なるアドバイスのみならず、コンテンツ作成やWebサイト改善などSEO対策の実務に直接かかわるサービスを提供している場合もあります。
コンサルが提供するサービス内容の違いを理解したうえで、自社のニーズにもっとも適したコンサル会社を選ぶことが重要です。
実績や評判をチェックする
SEO対策コンサル会社を選ぶ際の重要なポイントが、その会社の実績や評判をチェックすることです。具体的には、どのような企業に対してどのような成果を上げてきたのか、過去の実績を確認しましょう。
特に、自社と同じ規模や業種の企業に対する成功事例があるかどうかを見ると、そのコンサル会社が自社に適しているかどうかの良い判断材料になります。
また、評判や口コミも重要な情報源です。実際にコンサル会社のSEO対策を利用した企業の声を聞くことで、サービスの質や対応の良さなど、公式ウェブサイトだけでは得られない情報をチェックできます。
料金の安さだけで選ばない
SEO対策コンサル会社を選ぶ際、料金は重要な選択基準のひとつです。しかし、料金の安さだけに目を向けてしまうと、サービスの質が低かったり、対応が遅かったり思わぬ問題に直面するリスクもあります。
また、安価な料金設定の背後には、重要なサービスが省かれていたり、追加料金がオプションで発生したりする可能性もあるでしょう。
そのため、表面上の料金の安さだけでSEO対策のコンサルを選んでしまうと、大きなトラブルを招いてしまうリスクがあります。「サービス内容」「対応のスムーズさ」「過去の実績」などを総合的に比較し、自社にもっとも適したコンサル会社を選ぶのがベストです。
SEO対策コンサルの外注にかける適正な予算の考え方
SEO対策コンサルの費用は、業者やサービス内容により大きく異なります。そのため、自社にとって適正な予算を設定することが重要です。
ここでは、SEO対策にかけるコンサル外注費の適正な予算について、具体的な考え方を紹介します。
SEO対策で狙うキーワードの検索ボリュームを調べる
SEO対策の予算を決定する際の重要なポイントが、上位表示を狙おうとしているキーワードの検索ボリュームを調べることです。
特定のキーワードが一定期間内にどれだけ検索されたかを示す数値。この数値が高いほど、そのキーワードで上位表示された場合に得られるアクセス数も多くなる。
検索ボリュームを基に、SEO対策が成功した場合にどれくらいのアクセス数向上が見込めるのかを試算します。見込みアクセス数がもたらすビジネス上の価値を考え、それに見合った予算を設定することが、適正なSEO対策の予算設定につながります。
なお、検索ボリュームの具体的な数値は、Googleのキーワードプランナーや各種SEOツールを使用すれば確認できます。
アクセス数が増えた場合に見込める売上を算出する
SEO対策によりアクセス数が増えた場合、どれくらいの売上増加につながるかを試算するのも、適正な予算設定に重要です。どの程度の売上増加に繋がるのかを見込んでSEO対策の予算を組みたい場合は、自社サイトのコンバージョン率を把握する必要があります。
「訪問者のうち何%が商品購入や問い合わせを行ったか」を示す指標。Webサイトの場合は、ある期間に起こったアクセス数とコンバージョン数(問い合わせや購入など)からコンバージョン率を算出できる。
たとえば、とあるサイトの月間アクセス数が1万件で、コンバージョン数が100件だった場合、コンバージョン率は1%(= 100 ÷ 10,000)です。
すなわちそのサイトには、「訪問者を1%の確率で顧客に転換できるパワーがある」ということになります。アクセス数が2万件に増えれば、その1%にあたる200件がコンバージョンしうるといえるでしょう。
コンバージョン率さえ分かれば、SEO対策によって増加するアクセス数により「コンバージョン数がどの程度増えるか」と仮説を立てられるほか、いくらの売上に貢献できるかも試算しやすくなります。
とはいえ、アクセスが増えると訪問者の質も変わり、コンバージョン率まで上下するのも事実です。場合によっては、アクセス数自体は伸びても以前よりコンバージョン率が低下するケースもあるため、事前の売上算出はあくまで、適切な予算計画を作るための材料程度にとどめましょう。
なお、これからWebサイトを作ろうとしている場合や、まだコンバージョン率が把握できない場合は、自社が該当する業界の一般的なコンバージョン率を基に売上アップの試算を行うことをおすすめします。
見込めるアクセスと売上を踏まえて予算を決める
SEO対策により見込まれるアクセス数と売上の増加を踏まえ、コンサルの成果を得るためにどれくらいのコストをかけられるかを考えれば、適正な予算を設定することが可能です。
たとえば、SEO対策によって月間売上が100万円アップし、その結果利益が30万円アップすると見込まれる場合を考えてみましょう。この場合、SEO対策コンサルに月額5万円〜10万円を投じても、費用を十分上回る利益が見込めます。
見込まれる成果とコストを比較すれば、適正なSEO対策の予算を設定できます。プロセスを通じて、自社のビジネスにとって最適なSEO対策コンサルの選択と予算設定を行いましょう。
まとめ
本記事では、SEO対策コンサルのメリットとデメリット、選び方、そして適正な予算の考え方を解説しました。SEO対策を真に成功させるためには、単に検索順位を上げるだけでなく、上位表示からいかに売上へつなげるかという点が重要です。
そのためにも、SEO対策を検討している方は、ぜひコンサルタントと目標達成を共にすることがおすすめです。自社のニーズに合ったコンサルタントを選び、予算を適切に組むことさえできれば、SEO対策の難易度はグッと下げられます。
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