会社名 | 一般社団法人日本顔タイプ診断協会 |
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施策対象商品 | 顔タイプ診断 |
提供サービス | YouTubeコンサルティング全般(企画、編集、制作、配信分析など) |
目的 | 顔タイプ診断の認知拡大・YouTube内キーワード検索1位獲得 |
効果 | アカウント作成後10ヶ月でチャンネル登録者数1万人超え YouTube内キーワード検索圏外から1位に上昇 |
「顔タイプ診断」の普及と認知拡大を促進したい
――施策の内容について教えてください。
岡田実子さん(以下、岡田さん):
弊会では、顔のタイプから似合う洋服を診断する「顔タイプ診断」の普及を目指しています。
顔の輪郭やパーツなどにより顔のタイプを分析し、ファッションや髪型、メイクのアドバイスをする顔タイプアドバイザーの養成講座も実施しています。
まずは、顔タイプ診断についての正しい情報やその魅力について発信したいと考え、YouTubeで「顔タイプ診断公式チャンネル」を立ち上げました。こちらでは顔タイプ診断を中心に、パーソナルカラー診断や骨格診断も交えながら、ファッションやメイクに関する情報を配信しています。
――今回、YouTubeチャンネルを立ち上げたきっかけと目的はどのようなものでしたか。
岡田さん:
時代の流れもあり、動画での配信をするしかないことは常々感じていました。というのも、今までたくさんの人から「YouTubeやらないんですか」「動画でファッション解説をしてほしい」という声をいただいていたからです。
自分が目立ちたくない、前に出たくないという気持ちもあり、なかなか最初の一歩が踏み出せなかったのですが、「自分が主役ではなく、顔タイプ診断を知ってもらうための動画なら」と考え方を変えることにしました。
YouTubeでの発信を始めた目的はおもに2つあります。
1つ目は、とにかく「顔タイプ診断」をたくさんの人に知ってもらうこと。特に、これまで顔タイプ診断を知らなかった人や、若年層にも知ってもらいたいと考えています。
2つ目は、顔タイプ診断の認知が徐々に高まっていくにつれて、雑誌やSNSの固定的な情報だけではなく、より深い情報を発信したいということです。
「この顔のタイプにはこの服」というように固定された理論で考えるのではなく、一度受けた顔タイプ診断を進化させるためにはこういうファッションもある、こういう風に変わることができる、という可能性を見せたいと思っています。
この2つの目的を叶えるためには、文字で伝えるよりも話し言葉で伝える方が向いていると考えました。
株式会社マスドライバー 牧野ユカコ(以下、ユカコ):
顔タイプ診断公式YouTubeチャンネルをゼロから立ち上げて、10ヶ月で登録者数が9200人になりました。総再生回数は65万回に伸びています。
当初、YouTube内で「顔タイプ診断」と検索してもあまり有益な情報がヒットしなかったのですが、今では検索すると公式チャンネルが1番上に出てきます。
岡田さん:
「YouTubeをやってほしい」といわれる理由もそれが大きかったです。顔タイプ診断の資格を持っているアドバイザーさんたちから「顔タイプ診断はこういうものです」と紹介するときに、わかりやすいコンテンツが欲しいという声が上がっていました。
具体的目標としては「登録者数3万人」で、第一段階として登録者数1万人を目指していますが、これはもうすぐ達成できそうです。
動画の編集も未経験。なにから始めたらよいかわからない
――マスドライバーのYouTubeコンサルティングサービスをどのように取り入れましたのでしょうか。
岡田さん:
YouTubeをやろう!と思い立って、まずは身近な仲間に声をかけました。彼女もクリエイティブな仕事をしたいという希望があり、すぐに2人だけで始めることは決まりました。
でも、動画配信の経験もなく、もちろん編集も未経験。何から手をつけたらよいのかわからない状態でしたが、広告運用サービスでお世話になっているマスドライバーさんに相談したところ、牧野さんを紹介されました。
機材は自前で準備し、とりあえず撮影をスタートさせました。やりたい企画もたくさんあって、ありがたいことにキャストの候補もたくさんいたのですが、編集ができないことがネックになっていました。牧野さんがいたからYouTubeを開設することができました。
ユカコ:
最初の3ヶ月は企画だけではなく、主に編集にも携わり、撮影していただいたデータをこちらで編集して、完成したデータをお渡ししていました。サムネイルや字幕テキストの制作など、編集過程のすべてを担いました。
編集にはいくつかポイントがあって、例えばまったく前情報がない視聴者のために事前説明を入れる、最初は挨拶から入るなどYouTubeの「型」があります。内容も、万人受けしそうなもの、マニアックなものを織り交ぜるなどの工夫が必要です。
岡田さん:
そういったポイントを、伴走してもらいながら覚えることができ、とてもよい勉強になったと感じています。
すべてを任せられる安心感と、数字で見える結果を得られた
――マスドライバーのYouTubeコンサルティングサービスに期待したのはどのような成果ですか。
岡田さん:
まずは、安心してYouTubeチャンネルを開設すること。実際にやってみて「こんなに簡単に始められるんだ!」と感動しました。あとは、登録者数を増やすことはもちろんですが、とにかく顔タイプ診断のファンを増やし、認知度を高めることも期待していました。
順調に登録者数が伸びていることも成果のひとつですが、多くの人に「YouTube見てます」と言われるようになりました。「いつも楽しみにしています」「参考にしています」などの嬉しい声もたくさんいただけるので励みになっています。
ユカコ:
コンテンツはしっかり戦略を考えて分析もして制作しますが、YouTubeはやってみないとわからない部分があるのも事実です。当初、岡田さんたちには「ちゃんとしたものを出したい」というお考えが強かったようですが、今は「8割でいいから、出してみよう」というチャレンジが増えたのも結果につながっていると思います。
岡田さん:
牧野さんに安心してお任せできるのと、背中も押してもらえることもあり「ちゃんとしたものを出さなければ」というハードルは超えられたような気がします。
もしかしたら自分たちだけでもスタートはできたかもしれません。でも、膨大な時間と労力を費やしていたと思います。周囲にはYouTubeを始めてみたけれど、数字も伸びず続けるのも大変で、途中で挫折する人も少なくありません。
特に、配信する動画の内容に自信がある場合「いいものを配信すれば結果が出る」と思いがちですが、実際にやってみると、内容そのものというより、サムネイルや言葉選び、編集が大きく影響することがわかりました。
――マスドライバーのサービスだからこそ得られるものはありますか。
岡田さん:
視点の鋭さと冷静な分析による的確なアドバイスを得ることができます。素人の視点では見えないことを、プロの視点からアドバイスをもらえるので、常に気づきがあり、自分自身が成長していることを実感します。
ユカコ:
自分でもYouTubeチャンネルの運用経験があり、「デフサポちゃんねる」はもうすぐ3年目で登録者数が11万人なのですが、思惑通りにいかないことや失敗もたくさんありました。どんなにいい内容でもやはりクリックされなければ意味がないので、視聴者にささるサムネイルや言葉をすごく考えるようになったという実体験があります。
今回の場合、単純に登録者数を増やしたいなら、岡田さんを主役にする方がシンプルなのですが、「岡田さん」ではなく「顔タイプ診断協会」の公式チャンネルとしての立ち位置をかなり考えました。
エンターテイメントとオフィシャルのバランスが最も難しく、そこはかなり工夫しました。真面目すぎたり、最初に話をしすぎると視聴者が離脱しますが、ある程度の説明は必要。そのあたりのバランス感がとても重要です。
YouTube運用で結果を出す、最短でベストな方法
――マスドライバーのYouTubeコンサルティングサービスによる最大の気づきはどのようなものでしょうか。
岡田さん:
たくさんの気づきがありました。具体的な編集方法もそうですが、離脱させない意識の大切さや、編集から逆算した撮り方などについてもアドバイスをもらっています。
分析結果にも気づきが多く、プロに入ってもらうのとそうでないのでは大きな差が出ると思います。経験がない部分を最大限に補ってもらっているおかげで、自分たちの思考回路も変わってきた気がします。
なにより、コンサルティングをしてもらうことが結果を出すための近道につながっていて、とにかく時間が短縮できていると感じます。YouTubeの理論や法則についての情報はたくさんあり、その中から自分の目的に合っているやり方を模索するのは大変な作業ですが、コンサルティングによって「私たちにとっての最短で正しい方法」を専門知識をベースに見てもらえることで、さまざまな気づきがあります。
――今後、マスドライバーのYouTubeコンサルティングサービスに期待することは。
岡田さん:
今までどおり伴走していただくことで、初めて顔タイプ診断を知る人をもっと増やしたいです。おかげさまで、顔タイプ診断をすでに知っている人、ファンの人たち向けのYouTube視聴者は増えてきたので、新しいファンを作っていきたいです。
ただ登録者や視聴者数を増やすだけでなく、良質なコンテンツも配信しつつ、ほどよいバランスでこれからもブランディングを高めていきたいです。また、今すぐではないですがコラボ企画などにも挑戦してみたいです。
ユカコ:
協会の公式チャンネルなので、これからも企画は熟考、厳選していきたいですね。今回こうして対談させていただく中でもいくつかの新しい企画を思いつきました。例えば誰かとの対談の中で、岡田さんのご経歴や協会設立の経緯なども伝えられたらよいかもしれません。
岡田さん:
日本顔タイプ診断協会の今後の展望としては、「高校を卒業したら顔タイプ診断を受けるのを当たり前のことにしたい」という思いがあります。日本は世界の中でも自己肯定感が低く、特に若者はそれが顕著ですが、顔タイプ診断は自己肯定感を上げることに役立ちます。
まずは顔タイプ診断をきっかけに自分を知ることで、自分のことを受け入れられるようになり、そうすることで他人も受け入れられるようになれば、個人の幸福感がより高まるのではないか、と考えています。
他人との比較ではなく、自分のよさがわかる顔タイプ診断がお互いを認め合うツールのひとつになり、それが増えることで社会が変わると信じています。顔タイプ診断をファッションだけに活用するのではなく、自己肯定感を高め、幸せの連鎖をつなげるためのツールにしてもらえたら幸いです。