会社名 | 株式会社アート |
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施策対象商品 | セキュリティ製品ブランド「ゼネスク」、オウンドメディア「セキュリティメディア」など |
提供サービス | LP/HP制作・デザイン、SEO対策、コンテンツマーケティング、動画マーケティングなど |
目的 | オーガニック検索による自社商品の売り上げ増加、ブランディングなど |
効果 | アクセス数10倍、問い合わせ数3.7倍など |
スピード感を持って施策に取り組み、結果を出していく
――まず、マスドライバーとのお取り組みについて、全体像を教えてください。
吉田圭吾さん(以下、吉田さん):
株式会社アートはセキュリティ関連などの管理システムを取り扱っている会社です。セキュリティゲート、監視カメラ、生体認証リーダーなど、商品は多岐にわたります。
その中でもセキュリティ製品ブランド「ゼネスク」のLP制作、オウンドメディア「セキュリティメディア」のフルリニューアル、そしてコーポレートサイトの改修などをマスドライバーさんにお願いしています。
マスドライバー株式会社 リードデザイナー S(以下、デザイナー S):
商品がモノではなくシステムなので、伝え方に工夫が必要です。例えば、「ゼネスキャンパーソン」はカメラではなくシステムなので、サイトのメインビジュアルにカメラを入れないようにしました。
商品について深く吉田さんにヒアリングをさせていただき、細かい確認や調整をしながらサイトに訪れるユーザーに対してどう見えるかを想像して、制作を進めました。
マスドライバー株式会社 代表 牧野(以下、牧野):
サイトに人を集めて申し込み数を増やすSEO施策と、実際に成約につなげるためのサイト改修を、同時進行で進めています。
デザイナー S:
サイトの改修では、施策に沿って新たなデザインを提案したり、全体の仕組みや構造を変えて検証し、うまくいけば採用するというトライアンドエラーを繰り返して進めています。
顔認証システムのサイト制作はゼロから制作をさせていただきました。文言や見出しの部分は吉田さん、牧野さんと一緒に考えて作り、私はデザインを担当しました。
サイト自体の見やすさやデザイン性の高さとSEO効果の両方を兼ね備えたLPを制作できることができるのがマスドライバーの強みです。
吉田さん:
いつもマスドライバーさんにはイメージどおりのサイトを作っていただいています。しかも、スピードがとても早い。毎回こちらが思っていた以上のことをやっていただけますし、デザイン性の高さも抜群です。
デザイナー S:
ありがとうございます。とにかく早く進めることで、お互いの考えをすり合わせる機会を増やしています。お互いの認識に大きなずれがあると結局は時間を無駄にしてしまうので、そうならないようにスピード感を持って進めています。
HP改修、SEO対策、メディアのフルリニューアルなどの相乗効果
――施策実施に至った経緯はどのようなものだったのでしょうか。
吉田さん:
最初は正直、何から手をつけたらよいのかわからないような状態でした。当時はコーポレートサイトの制作会社にSEO対策やFB広告についてアドバイスをいただいていましたが、もっとSEO対策を強化したいと思っていました。そして、SEOだけではなく、広告宣伝的な施策でも効果が出るようなことがあれば実施したいと考えていました。
商材としては、社内で新しく立ち上がった部署でゼロからスタートしたゼネスクというブランドの商品です。まずはHPを作って、アクセスがどれくらいあるのかを常に見ていたのですが、全然アクセスがなくて……。
デザイナー S:
デザイン性がいくら高くても、アクセスがないとお問い合わせにも繋がらないですよね。
吉田さん:
弊社で取り扱う商品は割とエンドユーザー向けが多いので、自社の営業担当が売ろうとしてもなかなか難しい面があります。ですので、とにかく認知度を上げて問い合わせ数を増やす必要があるな、と思っていました。
牧野:
オウンドメディア「セキュリティメディア」で継続的に記事コンテンツを更新してアクセス数を伸ばしているので、認知度は少しずつ上がっているとは思います。
吉田さん:
セキュリティメディアもローンチ当初はかなり苦戦していましたが、マスドライバーさんに関わっていただくようになって大きく変わりました。記事も増やしたかったのですが社内での制作が大変だったので、マスドライバーさんにお願いしました。デザインも大きく変えていただき、月に8本の記事更新を続けて、閲覧数が大幅に上がりました。
牧野:
過去16ヶ月のデータがないので2022年9月と比較したデータですが、元々の表示数が30〜50あたりで、今は多くて500くらいまで伸びました。確かに市場はニッチかもしれませんが、アクセス数ももっと増やせそうだと考えています。
――SEO施策についてはいかがでしょうか。
吉田さん:
企業でシステムを導入する窓口の総務課や、自治体、大学、病院、老人ホームなどの施設の担当者からの問い合わせにつなげたいという目的はあったのですが、最初は何もわからず、牧野さんにたくさん教えていただきました。
これどうなの?と聞いたらその場ですぐにパソコン画面でツールを出してていねいに説明してくれて、この人なら的確に課題解決をしてくれそう、と感じました。
牧野:
これまでの経験から「これをするだけで、これくらいは上がる」というのが、ある程度わかっています。きれいなHPを作っても集客ができないともったいないですし、せっかく集客しても成約に結びつきにくい導線になっているという状態は、他企業さんでもよく見られます。
SEO施策は、実はすごく泥臭い作業で、碁盤の目を埋めていくように全てを押さえていかないと上がらない。アート様の場合、その碁盤の目がたくさん空いていたのでかなり伸びしろがあると感じました。
マスドライバー側は3人体制で2022年9月から調査を始め、年末にセキュリティメディアのフルニューアルをしてSEOも少しずつ上がってきています。
ユーザー目線の複眼的施策で、問い合わせ数が3.7倍に
――施策によってどのような効果が出ていますか。
吉田さん:
去年の問い合わせ数が51件だったのですが、この半年だけで181件になりました。数字にすると3.7倍です。問い合わせが増えたことが売り上げにもつながり、効果の大きさを実感しています。
実際の広告宣伝費を売上金額が上回り、閲覧数も上がってくるなどさまざまな効果が目に見えて出ています。
牧野:
メルマガやプレスリリースを打っていただいたタイミングで数字が上がるのもありますが、ベースが確実に上がっています。実際の効果は調査しないとわかりませんが、SEO施策の動きに合わせてデザイン調整をしているのが効果的かもしれません。
――デザイン面ではどのような調整を行っているのでしょうか。
デザイナー S:
オウンドメディア「セキュリティメディア」は、そもそも記事が読まれない構成だったり、導線がうまく引かれてないところがあったので、記事を全面に出すように作り変えました。具体的には、表示されるコンテンツの順番を変えて、優先的に見せたい記事を上に移動させることなどを行いました。
自分が実際に「コンテンツを読みたい」という気持ちで訪れたと想像し、サイトの使いにくさを分析して、改善させるためにはどうしたらよいかというユーザー目線でデザインを考えています。これからももっと改善できることがあると思っています。
さらに結果にこだわりつつ、新しいチャレンジも
――今後の展望について教えてください。
吉田さん:
ある程度の結果はついてきていますが、まだまだゴールは先だと思っていて、数字をもっと伸ばしていきたいですね。ゼネスクという商品でしっかりと利益を出し、ビジネスとして軌道に乗せ、目標としている売上を達成していきたいです。
そのための新しいチャレンジとして動画コンテンツの制作もマスドライバーさんにお願いしています。
セキュリティなどを取り扱う、どちらかというとお堅い業界なので同業他社は動画コンテンツなんて発信しないでしょう。でもうちは、商品のいいところも悪いところも発信していきたいと考えています。
――マスドライバーに対して、さらに期待することは。
吉田さん:
もっといろいろなことをお願いしていきたいと思っています。社内の他部署、他商品も紹介させていただきたいです。忙しくなるかもしれませんが、そこはぜひ人を増やしてもらって対応していただけたらと(笑)
デザイナー S:
施策を検証するためのスピード感を保つためには、考えた施策をすぐに反映できるような体制にしておきたいですね。
牧野:
ありがとうございます。人をもっと増やせるよう、がんばります(笑)