
会社名 | 放課後等デイサービス ココノワ |
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施策対象商品 | 放課後等デイサービス |
提供サービス | SNS運用 |
目的 | 人材採用のためのInstagram運用 |
効果 | 内製化を支援しながら、熱量高いフォロワーを1,500人以上獲得 |
放課後等デイサービスの人材採用を目的としたInstagram運用
――今回の施策の内容について教えてください。
ココノワ 岩崎さん(以下、岩崎さん):
採用につなげるためのSNS運用をお願いしました。
人員不足かつ応募が少なく、応募が来ても年齢層が比較的高い方が多く、若い方の採用が弱いのが課題でした。

同業他社だけでなく他業種でも昨今はSNSでの採用を導入していると聞いて、スピード感を持って進めたいと思いましたが、そのノウハウもなく、自分たちで始めるのは難しいのではないかと思いました。
そこで、SEOの施策でお世話になっていた牧野さんから、マスドライバーでSNS運用もできると聞いて、ぜひお願いしたいと思いました。1年くらいSEO対策をしていただいていましたが、わかりやすい結果で示してくれたので、SNSでもまちがいなく結果出してもらえそうだと感じました。

マスドライバー株式会社 SNSマーケティング 牧野ユカコ(以下、ユカコ):
ココノワのアカウントはあったのですが、ほとんど更新されていない状態でした。
今回の目的が「採用」だったので、それが明確に伝わるようなアカウントになるように運用を始めました。数ヶ月で1,500人の熱量の高いフォロワーを獲得することができ、投稿に100いいねがついたこともあります。

岩崎さん:
キックオフは2023年の7月だったのですが、8月は夏休みということもあり、繁忙期でなかなか進めることができず、実際に投稿コンテンツを作り始めたのが9月、投稿が始まったのは10月でした。
ユカコ:
最初はこちらでも撮影して、その編集の仕方などを少しずつ伝えていきました。みなさんメインの仕事をしながらの取り組みだったので、忙しい中、どこまで時間を割いてもらうかが課題でした。
――SNSだけでの採用を考えていらっしゃるのでしょうか。
岩崎さん:
人材紹介サービスも平行して活用しています。でも、採用を目的としたSNSを運用することで間口を広げたい、しかも、もし低コストで広げられるならチャレンジしたいと思いました。
予算は、採用のための予算内でやりくりしました。人材採用にはある程度お金がかかるので、例えば30万円で1人採用するなら、同じ金額でSNSを半年間運用して、その結果3人採用できた方がいいという考え方です。
ユカコ:
最終的に内製化できるよう、目的に合ったSNS運用を身につけてもらうようにしています。最初はもちろんこちらで撮影から投稿までの一連の流れをやらせていただきますが、少しずつ、実際に運用する方が自分たちですべての作業をできるようになるまで、伴走します。
岩崎さん:
今は体制の変化もあり、さらに人員不足で現場が回らない状態なのでいったん運用を休んでいますが、このあとすぐに再開する予定です。
でも、人が足りない現在の状況だからこそ、SNS運用で採用につなげた方がいいとも思っています。一連のやり方は覚えさせてもらったので、今年の新卒スタッフが入ってきたら、担当してもらう予定です。
現場の様子がわかるInstagramは、フォロワー1,500人に
――実際に運用を始めて、どのような変化がありましたか。
岩崎さん:
応募者にうちを知ったきっかけや、なぜうちを選んでくれたのかを尋ねると、イベントや活動や活動内容をInstagramで見ていいなと思った、という方が多くなりました。
ココノワで大事している想いや実際に働く人や現場の雰囲気をいいと思ってもらえることはとてもうれしく思います。
ユカコ:
現場の方がどんな風に働いているかが伝わるようなアカウントにするよう心がけました。一般的な放課後等デイサービスだと、通っているお子さんの様子を伝えるアカウントが多いですが、今回の運用目的は採用なので、できるだけスタッフが働く姿が見えるようにしました。あとは放課後等デイサービスだからこその豆知識も入れたりと、コンテンツの内容にはこだわりました。
――動画のコンテンツは制作しなかったのでしょうか。
ユカコ:
基本的には静止画だけの投稿です。本当は動画の方が数字も伸びやすのですが、撮影や編集など現場の負担は静止画より大きいので、今はまだ着手していません。
静止画で伝えられること厳選して、コンテンツとして出しています。働く人がなぜココノワ選んだのか、実際どうなのかというコンテンツはもちろんですが、それだけでなく、特性のあるお子さんとどんな風に接しているかなど、フォロワーの役に立つような情報も発信しています。
――SNS運用で不安な「炎上リスク」をどう回避しましたか?
ユカコ:
特定の人を出さないようにしたり、お子さんが楽しんでいるシーンなど、「発達障害」に焦点を当てずに発信しています。
障害の「害」を漢字表記すると、それを気にする方もいます。なので「障がい」とひらがな表記にするなど、細かい配慮もしています。発達障害と書かずに「特性」と表現することも多いです。
お子さんの投稿は顔出しの可否もあるので、事前にスタッフのみなさんの協力で、顔出しOKのお子さんとNGのお子さんを分けてもらって、NGのお子さんが映り込まないよう、OKのお子さんをメインで撮影するという方法で進めました。
最初は私の方で撮影や編集をしていましたが、そのうち現場のスタッフが撮ったものを編集するようになり、少しずつやり方をお伝えしていきました。
岩崎さん:
ユカコさんに教えてもらいながら若いスタッフが3人くらいで運用しました。最初は楽しんでくれていたのですが、そのうち人が足りなくなって…。

ユカコ:
本業をしながらの作業になると、どうしても忙しい時期や日常の中でトラブルがあったりすると、制作の締め切りに遅れたりすることはどうしてもありますね。ある程度は仕方のないことなのかもしれません。
刺さる人には刺さるコンテンツをコツコツ投稿
――わずか数カ月で熱量の高いフォロワーを1,500人に増やすコツは。
ユカコ:
投稿するコンテンツの質を上げることです。もっと投稿を見たくなるような、フォローしたくなるようなアカウントにしなければ、フォロワーもインプレッションも増えません。
目的のはっきりしない「とりあえずコンテンツをアップしている」という状態のSNSのアカウントは多いのですが、今回は採用という明確な目的があるので、そこはブレないように気をつけていました。
質を上げると言っても、「万人受け」より、刺さる人に刺さったらいいという考え方で運用しています。同業種だけでなく、少し似た業種のアカウントをフォローしたり、いいねしたり、コメントしたりもしていました。
岩崎さん:
そうやって、確実に目に見えるような結果が出ていくのを見ていて、やっぱりすごいなと感じました。
SNS運用が地道な作業であることが理解できましたし、方法をわかりやすく伝えてもらいました。難しいことをするのではなく、コツコツと更新していくという方法は、最終的な内製化を考えている私たちにとってはありがたかったです。それで着実に結果を出ていたので、改めて感心しました。
ユカコ:
ありがとうございます!

――今後の展開についてどうお考えでしょうか。
岩崎さん:
まずは教えていただいたことをベースにして、新しくスタッフも入るので、自分たちで運用していこうと思います。
応募する前にみなさんInstagramで職場を見ておいてくれるので、ミスマッチを防げて助かっている面もあります。そういう意味では、SNS運用をお願いしたことは間違ってなかったなと感じています。
おかげさまで基盤ができているので、選択肢は広がったと思います。
ユカコ:
今までのペースで更新していけたらいいですね。もっとリアルにスタッフの動きがわかること、例えば朝のミーティングの様子などを伝えるコンテンツもよさそうです。そして将来的には動画もやるとすごく伸びると思います。
岩崎さん:
SNS運用を新しいスタッフの業務内容に組み込むことができればいいなと思っています。スキルや知識の部分では仕事のやりがいを感じるまでにる程度の時間がかかりますが、新卒や若い方にとってSNSは身近ですぐにできると思うので。
今ストップしているアカウントの更新を再開して、よりブラッシュアップしていけたらと考えています。
ユカコ:
本当はショート動画もあげていけたらいいですね。今後、若い方を採用したいという場合、文字で読むというより動画が当たり前の世代になっていると思うので、今から5年後とかを見据えると、動画をアップすることは価値があると思います。
岩崎さん:
放課後等デイサービスだと最近は保護者の方も若いので、今のアカウントは集客につながる可能性もあります。動画で、実際になにやっているのかをわかりやすく伝えることがでいたら、とてもいいなと思います。
ユカコ:
Instagramを見て採用した方が運用してくれたら、どんどんアカウントもよくなりそうです。
岩崎さん:
そのための基盤ができているのは大きいと思います、フォロワーが100人と1000人では全然ちがうと思うので。今後ともぜひよろしくお願いします!
