アメリカは、インターネットとSNSの利用が非常に進んだデジタル先進国です。社会的にも強い影響力を持っているほか、「インフルエンサー」を軸とするマーケティング市場も広大です。
特に2025年は動画コンテンツやインフルエンサーマーケティングがさらに進化し、企業の集客手法も多様化しています。短期間で成果を出すには、現地で浸透している最新トレンドを押さえつつ、ユーザーの属性に合わせたSNSマーケティング戦略が求められます。
この記事では、アメリカのSNSマーケティング市場の流行や利用率、集客を成功させるための具体的なコツをわかりやすく解説します。
- アメリカ国民の67%が毎日利用しているSNSとその内訳
- ターゲットに合わせた媒体の使い分けのコツ
- アメリカ市場進出を手掛けるマスドライバーの実例紹介

- 何から手を付けるべきか分からない
- 海外市場のマーケティングに自信がない
- 英語圏に受け入れられるコツを知りたい
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【年代別】アメリカにおけるSNSの利用率

| SNS\年齢別の使用割合 | 18-29 | 30-49 | 50-64 | 65+ |
|---|---|---|---|---|
| YouTube | 93% | 94% | 86% | 65% |
| 68% | 78% | 70% | 59% | |
| 76% | 66% | 36% | 19% | |
| 43% | 43% | 33% | 22% | |
| TikTok | 59% | 40% | 26% | 10% |
| 40% | 41% | 30% | 15% | |
| 30% | 40% | 28% | 18% | |
| Snapchat | 65% | 32% | 14% | 4% |
| X(旧Twitter) | 38% | 25% | 15% | 8% |
| 46% | 35% | 11% | 4% | |
| BeReal | 10% | 2% | 1% | 1% |
若年層である18-29歳では、視覚的なコンテンツを重視する傾向が顕著で、Instagramがトップに、次いで短尺動画でトレンドを生み出すTikTokや、リアルタイム性の高いコミュニケーションが特徴のSnapchatも人気を集めています。
流行に敏感な若者たちの間で口コミを促し、ブランドのエンゲージメントを高めるうえで、いずれのプラットフォームもマーケティングの戦略上不可欠です。
一方、30-49歳は、趣味やライフスタイルに特化した情報収集を行う傾向があり、Instagramに加え、画像やアイデアを保存・共有できるPinterest、さらにはキャリアやビジネスのネットワーキングに特化したLinkedInが上位にランクインしています。
30-49歳の層は、製品やサービスを比較検討する際に、より実用的な情報を求める傾向があります。
50-64歳でも同様にInstagram、Pinterest、LinkedInが人気ですが、65歳以上になると、人間関係の維持や家族とのコミュニケーションを目的とする利用が増え、WhatsAppがランクインします。主にメッセージングアプリとして、親しい人々とのコミュニケーションがメインです。
アメリカでは「YouTube」「Facebook」の利用ユーザーが多い
アメリカでは「YouTube」と「Facebook」はどちらも日常的に多くのユーザーに利用されています。特に若年層(18〜29歳)ではYouTube利用者が「93%」ある一方で、高齢層(65+)も「65%」と、世代を問わず広く支持されています
また、「Facebook」も依然として圧倒的なシェアを持ち、米国の月間アクティブユーザーは約2億7,600万人近くにまで上るとされています。日常的に利用するユーザーも多く、平均して1日8回もアクセスするユーザーも。
YouTubeとFacebookは、アメリカのSNSマーケティングにおいて極めて重要なことは間違いありません。幅広い年齢層にリーチできる圧倒的なユーザー数を誇り、SNSマーケティング戦略の中心に置くべきだと言えるでしょう。
アメリカ人の67%はSNSを毎日利用している

アメリカの全体平均を見ると、国民の約67%が毎日ソーシャルメディアを利用しています。特に、ミレニアルやZ世代(13~45歳)は「デジタルネイティブ」として、SNSを情報収集、コミュニケーション、エンターテイメント、自己表現のための不可欠なツールと捉えています。
一方で、X世代やベビーブーマー世代(46~79歳)もSNSを広く活用しています。若年層とは違って、Facebookなどを通じて、家族や旧友とのつながりを保つための手段として重要視しているのが特徴です。
週に1回以上のアクセスを含めると、アメリカ国民の実に87%がSNSを活用していると分かります。
【アクティブユーザー数別】アメリカで人気のSNSランキングとマーケティングの特徴

アメリカで企業としてマーケティング活動をするうえで、SNSの活用は不可欠です。
しかし、アメリカでSNSマーケティングをする前に、各プラットフォームごとの特性を理解して取り組む必要があります。SNSの「アクティブユーザー数」や「人気度」に関する情報は、公開データだけでは実態を正確に把握するのが難しいのが現状です。特に、「単なる登録者数」と、「実際に活発に利用されているユーザー数」は大きく異なる場合があります。
たとえば、LinkedInは「登録会員数」しか公開していませんが、実際にはビジネス用に登録だけして放置しているユーザーも少なくないでしょう。
ここでは、株式会社マスドライバーが調査したデータをもとに、「アメリカのSNSアクティブユーザーの実態に近い人口」と「それぞれのSNSの特徴」を解説します。
- アメリカの想定人口約3億4,100万人(2024年)
- アメリカ合衆国国勢調査局の人口比率における調査結果(2024年)
- Pew Research Centerの各SNS利用者における調査結果(2024年2月~6月)
YouTube
YouTubeの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約2億2,840万人(アメリカ)
幅広い世代に利用されている主要な動画プラットフォームです。18歳から34歳のミレニアル世代とZ世代がもっとも多いユーザー層ですが、45歳以上の利用者も増加しており、あらゆる年齢層に浸透しています。
興味や関心も多岐にわたり、教育、エンターテイメント、ハウツー、ニュース、ゲームなど、多様なコンテンツを利用できるのが特徴です。長尺動画が中心ですが、ショート動画「YouTube Shorts」の成長も著しいものが見られます。
検索エンジンとしての側面も強く、特定の情報や解決策を求めて能動的にコンテンツを探すユーザーも増えています。
SNSマーケティング活用ポイント
YouTubeは、単なる動画プラットフォームではなく、コンテンツを通じてブランドの権威性や信頼性を築く「コンテンツハブ」として機能します。
- 教育・ハウツーコンテンツ: 製品の使い方、業界の専門知識、よくある質問への回答など、顧客の課題を解決する長尺動画は、見込み客の獲得に直結します。
- ブランドストーリーテリング: 企業のビジョン、製品開発の裏側、社員インタビューなどを通じて、ブランドの人間的な側面を伝え、ファンとの深い関係を築きます。
- YouTube Shorts: 流行のサウンドやハッシュタグを活用した短尺動画で、新しい層にリーチし、チャンネル登録への動線を築きます。
Facebookの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約1億8,683万人(アメリカ)
30代から40代以降のミレニアル世代やジェネレーションXが主なユーザー層です。友人や家族とのつながりを重視し、コミュニティ機能(グループ)が活発に利用されています。一方で、プライバシー問題への懸念が続いているほか、近年は若年層の利用が減少傾向にあります。
SNSマーケティング活用ポイント
Facebookは、コミュニティを通じて顧客とのつながりを強化できる「エンゲージメントツール」として機能します。
- 有料広告(詳細ターゲティング): ユーザーのデモグラフィック情報や興味・関心に基づいた、非常に精緻なターゲティング広告を展開できます。
- コミュニティ構築: ブランドのファンが集まるグループを作成し、顧客ロイヤルティを高められます。
- 動画マーケティング: 「Facebook Reels」などの短尺動画を活用し、ユーザーのフィード上で自然にリーチを広げます。
Instagramの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約1億3,459万人(アメリカ)
18歳から34歳の若年層で、女性ユーザーから根強い人気を持ちます。ビジュアルを重視するプラットフォームで、ファッション、美容、グルメ、旅行など視覚的に魅力的で「おしゃれ」なコンテンツが注目を集めます。
SNSマーケティング活用ポイント
Instagramは、ブランドの美学とライフスタイルを表現する「ビジュアルショーケース」です。特に、視覚的な魅力を持つ商材との相性が抜群で、デザイン性が訴求力に大きな影響を与えます。
- ブランドの世界観構築: 統一感のある美しいフィード、目を引くリール、ブランドの日常を切り取ったストーリーズで、顧客に「このブランドの世界観に入りたい」と思わせるような体験を提供します。
- ショッピング機能の活用: 投稿内の商品に直接タグ付けを行うことで、ユーザーの購買意欲が高まった瞬間に、シームレスな購入体験を提供します。
- インフルエンサーとの協業: ブランドイメージに合ったインフルエンサーを通じて、製品の魅力を自然な形で伝えてもらいます。
Pinterestの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約9,603万人(アメリカ)
ユーザーの約70%が女性で、特にミレニアル世代とジェネレーションZに人気です。ユーザーは「アイデア探し」や「情報収集」を目的としており、購買意欲が高いのが特徴です。新しいアイデアや製品を求めている人々が多い傾向があります。
SNSマーケティング活用ポイント
Pinterestは、アイデアを探しているユーザーにリーチし、購買意欲の高い層にアプローチする「アイデアボード」です。
- ビジュアル検索の最適化: ターゲットユーザーが検索するであろうキーワードをピンのタイトルや説明文に含めることで、ウェブサイトへのトラフィックを増やします。
- カタログ連携: ECサイトと連携し、商品画像をPinterestに自動でアップロードすることで、ユーザーのアイデアリストに自社製品を滑り込ませます。
- ハウツーコンテンツ: 「〇〇の作り方」「〇〇のコーディネート」といった、ユーザーの役に立つ情報を提供することで、エンゲージメントを高めます。
TikTok
TikTokの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約9,024万人(アメリカ)
18歳から34歳の若年層、特にZ世代に圧倒的な人気を誇るプラットフォームです。エンターテイメント性が高く、流行の移り変わりが非常に速いのが特徴です。アルゴリズムが個々の興味に合わせてコンテンツをレコメンドするため、バイラル(口コミで広がる)が起こりやすくなっています。
アメリカ国内のTikTokはアメリカ企業連合に事業を買収されると見込まれており、今後の変化に注視が必要です。2025年時点ではユーザー数が1億5,000万前後になっていると見込まれており、プラットフォームとしても力強く成長しています。
SNSマーケティング活用ポイント
TikTokは、エンターテイメント性の高いコンテンツで若年層にリーチし、バイラルを狙う「トレンドメーカー」です。いわゆるバズを狙ったコンテンツやインフルエンサーの影響で、商材の購買数や知名度が大きく伸びるケースも多くなっています。
- トレンドへの便乗: 流行のBGM、チャレンジ、ミームなどを活用し、ブランドの個性を面白く、親しみやすい形で表現します。
- インフルエンサーマーケティング: ターゲット層に人気のクリエイターと協業し、彼らのユニークなコンテンツを通じて製品をアピールします。
- UGC(ユーザー生成コンテンツ)キャンペーン: 参加しやすく面白いハッシュタグチャレンジを実施することで、ユーザーが自らブランドを宣伝してくれる状態を作り出します。
LinkedInの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約8,644万人(アメリカ)
30代から50代の専門職やビジネスリーダーが中心のビジネス特化型SNSです。高所得者や大卒者が多く、BtoB(企業間取引)や採用活動において重要な役割を果たします。専門的な知識やキャリアに関する情報が活発に交換されています。
SNSマーケティング活用ポイント
LinkedInは、ビジネス関係者に特化した「プロフェッショナルコネクター」です。
- ソートリーダーシップの発信: 業界の専門家が、洞察に満ちた記事や分析を投稿し、企業の権威性と信頼性を高めます。
- BtoB広告: 企業名、役職、業界など、他のSNSにはない詳細なターゲティングで、意思決定者に直接アプローチします。
- 企業カルチャーの発信: 企業のミッション、社員の活躍、社会貢献活動などを公開することで、求職者へのアピールや企業イメージの向上を図ります。
WhatsAppの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約8,074万人(アメリカ)
18歳から34歳の若年層や、中南米系コミュニティで広く利用されています。友人や家族とのプライベートなコミュニケーションツールであり、グループチャットが盛んです。ビジネスユースも可能で、顧客と直接、個人的なコミュニケーションをとるためのツールとして活用できます。
SNSマーケティング活用ポイント
WhatsAppは、顧客と直接、個人的なコミュニケーションをとるための「パーソナルカスタマーサービス」ツールです。WhatsApp BusinessアプリやAPIの利用によって、顧客サポートや予約受付、商品・サービスのプロモーションなど多岐にわたる用途で利用できます
- カスタマーサポート: 顧客からの問い合わせに迅速に対応したり、注文状況の確認や配送通知を送ったりすることで、顧客体験を向上させます。
- 限定プロモーション: 顧客リストに対し、特別な割引や限定オファーを直接送信し、リピート購入を促します。
- 少人数向けコミュニティ: 特定の製品の熱心なファンを集めたグループを作成し、新製品の先行情報などを共有します。
Snapchat
Snapchatの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約7,510万人(アメリカ)
13歳から24歳のジェネレーションZが圧倒的に多いプラットフォームです。24時間で消えるコンテンツが特徴で、AR(拡張現実)フィルターなど、遊び心のあるコンテンツが好まれます。友人とのプライベートなやり取りが中心です。
SNSマーケティング活用ポイント
Snapchatは、若年層にリーチし、ARなどの技術を活用した体験型コンテンツを提供する「エンタメプロモーター」です。
- ARレンズ・フィルター: ブランドオリジナルのARレンズやフィルターを提供し、ユーザーが「遊び」ながら製品を体験できる機会を作ります。
- サプライズプロモーション: 24時間で消えるストーリーの特性を活かし、限定的なセールや新製品の情報をサプライズ的に発表します。
- インフルエンサー協業: ターゲット層に人気のクリエイターに、製品を「ありのまま」の日常の中で紹介してもらいます。
X(Twitter)
X(Twitter)の基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約5,730万人(アメリカ)
25歳から34歳がもっとも多いユーザー層です。ニュース、政治、テクノロジーなど、リアルタイムな情報に関心が高いユーザーが中心です。リアルタイムの情報発信と拡散に特化しており、テキストを中心としたさまざまなコミュニケーションが生まれています。
一方で、X(Twitter)の買収騒動以降、ユーザー数が減少したという報告もあります。
SNSマーケティング活用ポイント
Xは、リアルタイムな情報発信と、ブランドの「個性」を出すための「リアルタイムコミュニケーションハブ」です。
- ブランドボイスの確立: ユーモアや機知に富んだ投稿、迅速な反応を通じて、ブランドを人間のように感じさせます。
- リアルタイムマーケティング: ニュースやトレンドに素早く反応し、関連性の高いコンテンツを投稿することで、話題性を生み出します。
- カスタマーサポート: 顧客からの問い合わせやフィードバックに迅速に対応し、公開の場で誠実な姿勢を見せます。
Redditの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約6,568万人(アメリカ)
18歳から24歳の若年層を軸に、特定の興味を持つユーザーが「サブレディット(コミュニティ)」に集まります。いわゆる掲示板のようなもので匿名性が高く、コミュニティ内での信頼や評価を重視する文化があるのが特徴です。
また、近年ではGoogle検索経由のオーガニック検索のトラフィックも高まっており、幅広い層に届く効果が期待できます。
SNSマーケティング活用ポイント
Redditは、特定のニッチなコミュニティに深く入り込み、信頼を築く「コミュニティビルディングツール」です。
ほかのSNSマーケティングとは違って、トレンドやコンテンツの共有・拡散を狙うプラットフォームではありません。より深い議論を行うことを重視しているSNSで、顧客と透明性のあるコミュニケーションを通じてブランドへの信頼性を高めます。
- コミュニティへの貢献: 露骨な宣伝は避け、コミュニティメンバーとして有益な情報を提供し、信頼を築きます。
- AMAセッション: 企業の代表者や専門家が質問に直接答えることで、ブランドの透明性や親近感を高めます。
- ニッチなターゲット広告: 特定のサブレディットに絞って広告を配信することで、非常に効率的なマーケティングが可能です。
BeReal
BeRealの基本データと利用者層
想定アクティブユーザー数:約844万人(アメリカ)
特に18歳から24歳のジェネレーションZが圧倒的に多いプラットフォームです。「リアルな日常」を重視し、フィルターを通さない加工なしのコンテンツが好まれるのが特徴です。
Instagramなどと比べて、作り込まれた美しさよりも「本物の日常」を感じさせるリアルなショットが好まれます。
SNSマーケティング活用ポイント
BeRealは、加工されていない「リアル」な日常を共有することで、ブランドの親近感を高める「リアルライフショーケース」です。
ブランドの舞台裏: オフィスの日常や製品開発のプロセスなど、普段見せることのないブランドの素顔を公開し、顧客との距離を縮めます。
サプライズ的なプロモーション: ランダムに通知が届く特性を利用し、その時だけの限定的なオファーや告知を行うことで、ユーザーのエンゲージメントを瞬間的に高めます。
インフルエンサー協業: ユーザーに人気のあるクリエイターに、製品を「ありのまま」の日常の中で紹介してもらいます。
アメリカ向けSNSマーケティングのトレンド
| プラットフォーム | 特徴 | マーケティングのポイント |
|---|---|---|
| TikTok | 短尺動画を中心とした若年層に人気 | トレンドに乗ったエンタメ性の高い動画で拡散狙う |
| 視覚的なビジュアルが強み | リールやストーリーズを活用したリアルタイム性強化 | |
| YouTube | 長尺、短尺動画の両方に対応 | 教育系動画やレビュー動画を通じてブランド信頼構築 |
| 幅広い年齢層の交流 | コミュニティ運営やターゲティング広告活用 | |
| B2B向けの専門性が強い | 業界人向けのコンテンツや自社に関心を持つ可能性があるリードに注力 |
SNSマーケティングはアメリカにおいて企業の成長に欠かせない重要な手法です。プラットフォームごとの特性によって、取り組むべき内容は大きく変わります。
それ以上にチェックすべきポイントが、近年のSNSマーケティングトレンドです。具体的には、以下のような変化が訪れています。
- 短尺動画コンテンツが台頭している
- AI活用によるパーソナライズが増えている
- コミュニティ型マーケティングの重要性が高まっている
- インフルエンサー市場は成長し続けている
短尺動画コンテンツが台頭している
近年、ユーザーのスキマ時間や可処分時間を獲得するため、15秒から60秒程度の短い動画コンテンツが圧倒的な人気を集めています。TikTok、Instagram Reels、YouTube Shortsといったプラットフォームでは特に顕著です。
短尺動画の形式は、短時間でユーザーの注意を引きつけやすく、商品やブランドのストーリーを親しみやすい形で伝えられるメリットがあります。SNSマーケティングとしてコンテンツを投稿する場合は、ターゲット層に合わせてインパクトのあるクリエイティブ制作が求められます。
AI活用によるパーソナライズが増えている
AI技術の進化により、ユーザーの行動や嗜好を深く分析し、一人ひとりに最適化されたコンテンツや広告を配信する手法が急速に普及しています。ユーザーは自分にとって価値のある情報に触れやすくなり、企業側はより効率的なSNSマーケティングが実現できるようになりました。
SNS上で広告配信をした際、ユーザーデータに基づいて最適な広告をリアルタイムで自動調整したり、フォロワーの興味に合わせた投稿をカスタマイズしたりできるため、マーケティングの費用対効果(ROI)を大幅に改善する効果も期待できます。
コミュニティ型マーケティングの重要性が高まっている

一方的な情報発信だけでなく、ユーザー同士が交流するコミュニティを形成するマーケティングが注目を集めています。FacebookやX(Twitter)といったプラットフォームを活用し、ブランドのファンが自由に意見交換・交流する場を設けることがコミュニティ型の特徴です。
ユーザーはブランドへの愛着を深め、自発的な「ブランド支持者」や「推奨者」へと変化していきます。より高いエンゲージメントを期待できるようになり、長期的な視点でブランドロイヤルティを築くうえで、非常に有効な戦略となります。
インフルエンサー市場は成長し続けている

インフルエンサーマーケティングとは、SNSで影響力を持つ人物に、自社の商品やサービスを紹介してもらう手法です。認知度向上だけでなく、紹介リンクやコードを通じて直接的な売上(コンバージョン)の獲得にも繋がるため、多くの企業が取り入れています。
Statistaの最新データによると、2025年における世界のインフルエンサーマーケティング市場規模は約325億米ドル(約4兆7,600億円)に達すると予測されており、SNSマーケティングの中核をなすインフルエンサーの市場も伸び続けています。
SNSマーケティングの種類
| 手法 | 内容 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| SNSアカウント運用 | 自社アカウントを作成し、定期的に投稿を行う | ・顧客との長期的な関係構築 ・ブランドファンの獲得 ・ライブコマースへの応用 |
| SNS広告 | SNSのプラットフォーム上に広告を配信する | ・短期間での大規模なリーチ ・特定のターゲット層への効率的な訴求 |
| SNSキャンペーン | 自社アカウントからユーザー参加型のプロモーション企画を実施する | ・ブランドの認知度向上と話題性の創出 ・ユーザーを巻き込んだエンゲージメントの獲得 |
| インフルエンサーマーケティング | 影響力のあるユーザーに商品やサービスのPRを依頼する | ・新規顧客層への強いリーチ ・口コミによる認知度と信頼性の向上 |
| ソーシャルリスニング | SNS上の投稿を収集・分析し、消費者の声やトレンドを把握する | ・顧客ニーズの正確な把握 ・ブランドや製品の評判のリアルタイムなモニタリング |
| コミュニティ型マーケティング | ユーザー同士が交流するオンラインコミュニティを形成・運営する | ・顧客との深い繋がりとエンゲージメントの強化 ・長期的な顧客ロイヤルティの形成 |
なお、上記のようなSNSマーケティングは通常、投稿してファンが増えるのを待つインバウンドマーケティングです。
しかし、効果を発揮するまで期間が掛かってしまうケースも多く、初期の段階ではLinkedinなどSNSのDMを使って直接営業を行う手法も見られます。
マスドライバー 代表 牧野Web / SNSマーケティングで届きにくいポイントは、営業のような形で突撃しないと市場が広がりにくくなっています。そのため、マスドライバーでは過去にInstagramやXを使って1000アカウントほどへのDM送信と営業を行い、そこからマーケットを広げた事例があります。
SNSアカウント運用
SNSアカウント運用とは、単なる情報発信ではなく、消費者との接点づくりと関係構築を目的としたSNSマーケティング手法です。投稿へのコメントや質問に積極的に反応することで、顧客とのリアルなコミュニケーションを生み出します。
こうした交流は、長期的な関係構築でブランドのファンを獲得できるだけでなく、サービスの改善に役立つ貴重な意見を直接収集することにも繋がります。さらに、増加したフォロワー数をもとに、そのままライブコマースへ転用できるのも魅力です。
ライブコマースもアメリカで急成長中
TikTokやYouTube、Instagramなど一部SNSでは、ライブ配信機能を使って、リアルタイムで商品を紹介・販売する手法が人気を集めています。視聴者はコメントや質問をしながら購入を検討できるため、商品の魅力を深く伝えられるのがポイントです。
中国を筆頭に伸び続けている市場ですが、近年ではアメリカでもライブコマースのシェアが伸びています。eMarketerの予測では、2025年におけるアメリカのデジタル購入者のうち、20%以上がライブ配信経由で購入を行うと見込まれているのも事実です。
SNS広告
SNS広告は、ユーザーのタイムラインに自然な形で表示されるため、広告への抵抗感も少ないのが特徴です。AIによる自動最適化や、年齢・性別・興味関心といったユーザーデータに基づいた精密なターゲティングが可能なため、効率的なリーチが期待できます。
ただし、SNS広告への出稿時は、成果を出すためにユーザーの目を引くクリエイティブなコンテンツが欠かせません。各種プラットフォームに馴染んだ広告が求められるため、それぞれのSNSマーケティングに求められるコンテンツを制作する必要があります。
SNSキャンペーン
SNSキャンペーンとは、ハッシュタグキャンペーンやフォロー&リツイートなど、ユーザーの積極的な参加を促す手法です。ユーザーとの接点を持てるだけでなく、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の創出を促し、ブランドの認知度向上に貢献します。
ユーザーが「参加したい」と思えるような、魅力的な企画や特典を用意することが成功の重要なポイントです。一方で、キャンペーン目当てのフォロワー数が多くなると、各投稿のエンゲージメントが低下してしまうケースもあります。



自社事例では、SNSキャンペーンを通してUGCを生みリポストでシェアするだけでなく、企業の公式サイトにも掲載する仕組みを構築しました。
「公式サイトに自分の写真が載るかも!」という体験を提供することでユーザーの承認欲求を刺激し、結果として「掲載されるために頑張って作った」熱量の高いUGCを数多く生み出すことに成功しました。
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの持つ熱心なファン層に直接アプローチする手法です。商品購買への高い訴求力が期待できる一方で、案件数の増加に伴い、フォロワー数が多いインフルエンサーの起用費用は高騰しています。
そのため、近年ではフォロワー数が1万〜10万人のマイクロインフルエンサーや、1万人以下のナノインフルエンサーを起用する企業が増加傾向にあります。フォロワー数が少なくとも、自社商材と関連性の高いインフルエンサーは、高いエンゲージメントやコンバージョン数を生み出せるのが魅力です。
ただし、「ステルスマーケティング(ステマ)」と認識されないよう、PR案件であることを明確に表示することが非常に重要です。アメリカでは、連邦取引委員会法によって、金銭を授受しながらも独立した意見であるかのように装う行為は規制対象となっています。
認識の齟齬や連絡不足で、意図せずステルスマーケティングになってしまう事例も見られるため、注意が必要です。
ソーシャルリスニング
ソーシャルリスニングとは、SNS上の投稿を分析することで、自社商品やブランドの評判をリアルタイムで把握できるSNSマーケティング手法です。アンケート調査では得られない消費者の本音に近い声を集めることができ、新商品開発やサービス改善に役立ちます。
AIによる感情分析を活用すれば顧客を深く理解でき、魅力的な商品やサービス、効果的なマーケティング施策の発見も可能になります。
コミュニティ型マーケティング
コミュニティ型マーケティングとは、ブランドのファンが交流する場を設けることで、顧客との深い繋がりを築くSNSマーケティング手法です。ユーザーはブランドへの愛着を深め、自発的な「ブランドの支持者」へと変化していくのが特徴です。
コミュニティ型マーケティングは、短期的な売上だけでなく、長期的な視点での顧客ロイヤルティ(忠誠心)形成に大きく貢献します。いわゆる「ファンマーケティング」とも呼ばれますが、SNSマーケティングのなかでも、LTV(顧客生涯価値)の最大化に貢献するのがポイントです。
新規の顧客獲得には、既存顧客の約5倍もの労力・コストが掛かるという「1:5の法則」があります。新規顧客を一人ずつ開拓するよりも、コアな既存顧客を対象に関係性を強化すれば、コストを抑えて効率的に利益を生み出せます。
さらに、コミュニティ型マーケティングにより優良な顧客をファン化すれば、ファンがファンを呼び新たな顧客獲得に繋がるのも魅力です。自社の全体顧客のうち、優良顧客2割が売上の8割を占める「パレートの法則(2:8の法則)」のように、売上の安定にも繋がるとされています。
アメリカでSNSマーケティングを成功させる3つのポイント
世界有数のインターネット大国であるアメリカでSNSマーケティングを成功させるには、日本とは異なる文化背景や消費行動を理解する必要があります。
国内では「至って真面目な宣伝用アカウント」としてSNSアカウントを運用する企業も多く、それらも一定数のフォロワーを獲得します。しかし、アメリカにおいて真面目な企業のSNSアカウントはまったく人気を得られないのも事実です。
アメリカの文化を理解せず、日本にいる日本語話者の担当者が翻訳ツールで配信していても、まったく伸びないケースがほとんど。そのため、アメリカでSNSマーケティングを成功させるには、国内とは違った手法を心がける必要があります。
ここでは、アメリカでSNSマーケティングを成功させるのに不可欠な3つの視点について解説します。
アメリカの消費者の特徴と行動様式を理解する
アメリカでは、オンラインとオフラインを融合させた消費行動が一般的です。成人の約8割がオンラインショッピングを利用する一方で、実店舗で実際に商品を見て購入したいと考える人も多く、リアルな買い物体験が依然として強い人気を誇ります。
また、購買決定において「ユーザーレビュー」と「価格比較」が徹底されるのも特徴です。消費者は複数のサイトを横断して最安値を探し、辛辣な意見も含めたレビューを読み込みます。
そのため、アメリカのSNSマーケティングでは「実店舗との連携」「ブランドの信頼性」「商品の本質的な強み」がなければ、賢いアメリカの消費者には選ばれにくいという前提を持つことが大切です。
- 火災で全焼した車の中に、氷が残ったままのスタンリーのタンブラーがあったという動画がTikTokで話題に。商品の強みで大きな注目を集める
- さらに、スタンレーのCEOは被害に遭った投稿者へ「タンブラーを交換するだけでなく、車もプレゼントする」と動画で返答
- 「粋で誠実な対応」も称賛され、商品・ブランドへの信頼が爆発的に高まった
アメリカで人気の高いSNSプラットフォームを活用する
SNSマーケティングでアメリカ市場へアプローチするには、世代や属性に合わせたプラットフォーム選びが重要です。
アメリカでは、Facebookが高齢層を含む幅広い世代に利用されているため、広範囲にアプローチしたい場合に適しています。一方、10代など若年層はYouTubeやInstagram、TikTokを頻繁に利用する傾向があります。
日本と同様のアプリが使われていますが、流行のハッシュタグや「今」ウケている動画のトーン&マナーは日本とまったく異なります。ターゲット層に応じて、需要の高いプラットフォームを使い分けつつ、現地のトレンドに合わせた運用が不可欠です。
現地のインフルエンサーをパートナーとして起用する
もっとも重要なのが、インフルエンサーやユーザーとの関わり方です。 アメリカ市場では、インフルエンサーを用いたSNSマーケティングが強力な武器になる一方で、消費者は「作られた広告」に対して非常に敏感になっています。
非営利団体のBBB National Programsの調査では、アメリカ市場のSNSマーケティングにおいて、インフルエンサーが特に優れたエンゲージメントを発揮しているのもポイントです。
- 58%のユーザーがインフルエンサーの推薦により購入
- 35%のユーザーが4~6回の購入を行う
一方で、インフルエンサー自体の信頼性が低下している調査結果も同時に報告されています。「一般的な広告を信頼しているユーザーが87%」に対し、「インフルエンサーを信頼・ある程度信頼しているのは74%」と、一般的な企業出稿の広告のほうが信頼されています。
さらに、インフルエンサーのコンテンツを完全に信頼しているのはわずか5%と、発信された情報を鵜呑みにしているわけではないようです。
インフルエンサーには「ブランド関係に関する透明性と誠実さ(71%)」「否定的であっても本物のレビュー(79%)」といった要素が求められています。透明性のないインフルエンサーに対する依頼は、かえってブランドイメージの低下など逆効果になる可能性も否定できません。
そのため、アメリカのインフルエンサー探しでは、自社のブランドに合った適切なパートナーを起用する必要があります。また、インフルエンサーを自社のブランド発信に使うだけでなく、インフルエンサーの発信・反応をもとに、「ピンチをチャンスに変えるSNSマーケティング」も大切です。
- 「買ったばかりの防水服なのに中がびしょ濡れになった」とクレームを投稿した動画が1300万回を超す視聴数を獲得
- 投稿者は動画で「返金なんて要らないから今いる渓谷の湖まで今すぐ届けて」と不満をあらわに
- するとThe North Faceは「実店舗へ駆け込む→新品ジャケットを掴んだままヘリコプターへ乗る→渓谷まで180kmの道程を経て投稿者本人へ届ける」というアンサー動画を制作
- 「ブランドからの最高の反応」や「次元の異なるカスタマーサービス」とアンサー動画も良い意味でバズり、悪評を打ち消す結果に
まとめ:2026年のアメリカ市場で勝ち抜くには「SNSの戦略的な組み合わせ」が不可欠
現代のアメリカ市場では、認知拡大(SNS広告/インフルエンサー)とファン化(アカウント運用/コミュニティ)の両輪が不可欠です。しかし、プラットフォームの特性やトレンド、ステマ規制などが複雑に絡み合うため、自社だけで最適なSNSマーケティングを構築するのは容易ではありません。
アメリカの広大な市場で、貴社の商品を成功に導くためには、現地のトレンドを熟知した専門家のサポートが求められます。もし、アメリカ市場への進出を検討されている方は、この機会にアメリカ支社を持つ株式会社マスドライバーまでご相談ください。
マスドライバーには、アメリカで生まれ育ったスタッフや、現地の文化に精通したバイリンガルスタッフが多数在籍しています。
単なる「英語への翻訳」ではなく、ネイティブだからこそ分かる「肌感覚」や「スラングのニュアンス」「現地で今、何がクールとされているか」という文脈を理解したマーケティング戦略が可能です。
プラットフォームの効率的なSNS運用から、インフルエンサーの選定、現地の消費者に響くクリエイティブ制作まで、貴社のニーズに合わせたオーダーメイドのSNSマーケティング戦略を提供します。
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